nagajisの日不定記。
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阪鶴鉄道に採用されていたレールは60ポンド第4種・60ポンド第5種・60ポンド第9種という3種類の規格だったそうである(というより国有化後にそう命名された。私鉄各社が各地から輸入した様々な断面のレールがあって、それを整理して第1種~第9種まで分けたっぽい)。60ポンド第4種は所謂ASCE規格。第5種と第9種は図面を見る限り全く同じ形状のように見え、なんで分ける必要があったのか理解に苦しむ。
改めて図面をよく見てみると、レール同士を繋ぐ継目板に若干の違いがあるように見える。穴の位置がわずに違う。60#-5はブッシュの首の付け根から少し離れたところに穴が開いてて、60#-9は首付根に穴の縁がかかっている。でもレールに開けられた穴の位置は同じなのだな。てことはこの継目板の形状の違いのために第5種と第9種を作ったことになるのだろうか?
60#-5の「元山陽新型」と付記されたほうの継目板には、この継目板だけ銘記があって「CARNEGIE 99 (山陽鉄道マーク)」と書かれてある。とすると同じCARNEGIEの1896 HANKAKUが60#-5に相当するのだろうか。だとすればもう一方の6015 ILLINOIS HANKAKUが60#-9なのか。といったことを 書きなぐってみたあとメモを確認したらどちらも60#-4と測っておった。ふむ。
そういやILLINOISには山陽鉄道マーク入りもあった。セクションナンバーは6007。Oさんに頂いた資料を見ると6015と6007で若干違う(当たり前だ馬鹿者)。それが60ポンド第6種「山陽旧型」になるのか。しかし山陽鉄道と思しきSTKはCARNEGIE 96 STKがあったしなあ。うーん、だから断面を調べなければならないわけか……
あ、俺えらい。CARNEGIE 96 STKは60#-5or60#-9と測ってた。だとしたらこれが60#-5でいいんだろう。じゃあ阪鶴の60#-5と60#-9はどこへいったんだ???
ついでに60#-3と60#-4はボルト穴の位置が違うだけで断面形状は一緒であるらしい。そんなん柵に使われとったら判断でけへんやん。時々ボルト穴開いてたのもあったけどそこまでメモしちょらんけんな。
阪鶴線で使われていたものらしい継目板は、じつは一個見つけていたりする。しかし写真を見る限り、軌条及附属品図にある断面とは似ても似つかないかたちをしている。困ったことだ。