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2018-08-16 [長年日記]

[未消化] 揖斐川橋梁

http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00902/2014/34-0111.pdf

鉄道系はこういう意外な補修があるからテキトーなことを言えない。大変だ。

[ORJ] 発行

せっかく第一回内国勧業博覧会の出品説明をfetchってきたのに入れる暇がなかった。70ページ読み込んで消化して入れるのはこの短時間では無理。以前はできた気がするんだけど。老化だな。

締め切り6時間前くらいからマウスの左クリックがアホになってメゲそうになった。接触不良を起こして勝手にダブルクリックしたりドラッグ外したりしやがる。MacOS9でもWindowsでも使えるスクロールマウスって手に入れるのが面倒なんだ。壊れてもらったら困るんだ。ただしhpの量産型なのでどこかで手に入れることはできるはず。型番がよくわからんのでそれさえクリアすれば。

刻印集成2018は意外と時間がかかっている。社章出典がわからなくなったりして探しなおすこと多々。もうちょっと手を入れるかも知れない。これを完成形のベースにしたい。

[] 明治十年内国勧業博覧会出品解説書

技術史体系だったか何だったかの本(ここで以前書名をあげてる、確か「比較的まとまった」云々と書いてたはず)に第一回内国勧業博覧会の煉瓦出品の解説が引用されていたのだけれども、出典にあたってみて種々心づくことがあったのでメモする。前掲書の引用は第二区第二類への出品すべてを一つひとつ解説している中から煉瓦関係のを抜き出してある(抄録だとはいっていない。不親切である)。

関西地方で関係してくるのは以下の2出品。

煉化石 造幣局
京都府下山城国相楽郡童仙房の土及び大阪府下摂津国東成郡天王寺野代田の土を採り鍬を以て打返し足を以て踏み捏して木型に按填し乾かし窯に入れ七昼夜焼成す
煉化石等 県庁
製法 田圃或は池底の土を採り筵を覆い熟さしむること一夜鍬を以て練り砂を調和し足を以て踏み捏して型に填じ板を以て四面を按じ型を脱(し)能く摩擦し滑ならしめ乾かし窯に入る石に赤色を発せしむるは窯火中に塩小許を投じ焼成す

前掲書では後者「県庁」を兵庫県庁としている。解説書の項目の並びが都道府県順になっていることと、その直前が兵庫県(摂津国八部郡長田村)の谷口吉太郎が出品した瓦であることからそう判断したのだろうと思う。個別にはどこの県庁か書いてないのである、原文からして。

けれども多分これは原文が間違っている。「県庁」ではなく「府庁」であって大阪府庁の煉化石の出品のはずだ。なんとなれば兵庫県は煉瓦を出品していないからだ(「明治十年内国勧業博覧会出品目録」第二部参照)。そうして大阪府は勧業場で製造した煉瓦を出品している。加えて原文項末の一覧表において創始が明治六年となっているのは阪府授産所の創始年に一致する。

第二区第二類
煉化石(一)土、並形、大坂難波新地六番町勧業場田中平七石本力松高松種次郎(二)扇子地紙形(三)撥形 府庁

造幣局出品の煉瓦は、これだけ読むと普通煉瓦っぽく見えるけれども多分耐火煉瓦。「明治十年内国勧業博覧会出品目録」1(dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/801848)に次のようにある(大蔵省の出品目録の第二区第二類さんしょ)

煉化石(一一)大白(一二)並同(一三)弧形用同(一四)同(一五)大同(一六)並(一七)弧形用同(一八)同 造幣局

相楽郡童仙房の土、ってどこかで聞いたことがあるような気がしていたが(たぶん耐火物史)、今でも耐火度のある粘土として陶芸用に売られているようだ。それと野代田の土を合わせて耐火煉瓦を国産しようとした。造幣局が耐火煉瓦を作ろうとした記述は確か造幣局百年史などにも書いてあったと思う。けれどもこれは失敗に終わった。まともな耐火度のが作れなかったのだ。市井に耐火煉瓦工場ができ大阪市が耐火煉瓦製造のメッカとなるにはあと5、6年待たねばならず、それも三石辺りの蠟石質耐火煉瓦が台頭してきて下火になった。東成郡の野代田ってどこだろう?

(出品しているうちのいくつかは外国製品であったかも知れない。内務省などは舶来の良品をたくさん出品している。こういうのを作ろうや、という勧業の目的で)

第一回内国勧業博覧会には関西地方の出品がほどんどない。鉄道寮の工場(原口工場)などあったはずなんだけど(第二回には出品してる)。東京が多いのはわかるが福島や山口などから出品があるのは興味深い。続けていれば一大産地になり得たかも知れないのだが。交通網が整っていず販売に不利だったからだろうか。早すぎたんだ。

といったこと+第二〜第五回の出品を眺めるつもりだったのだがタイムアップした。


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