nagajisの日不定記。
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最後の最後にご挨拶が来ていることに気がついてしまい少々バタバタした。無事に発行したのでよしとしよう。
Minoh-Arima Electric Railway、すなわち阪急の前身の箕面有馬電気軌道、が開業前に発注した60ポンドレール。以前は曽根駅にもあったそうなんだけど、高架駅になったときにどっかいっちゃったみたい。桜井住宅地に用があって桜井に行った時に偶然見つけてちょっと嬉しかった。上り線ホームのもっとも箕面寄りの柱。(研究会では遥か昔に調査済み)
もうちょっとわかりやすい写真を撮りたかったけれども気づいた途端に電車が来てしまったのでぞんざいにしか写せなかった。
商店街の通りと府道99号に挟まれた一帯は何度か歩いているつもりなのだけど、改めてブラブラしてみたら、まあ出てくるわ出てくるわ。未見の怪しいやつもあったけど輸入品の可能性が高いので置いておく。岸和田煉瓦の漢数字添印とかは再訪してモルタル剥がしてみたい気がする。
そのあと旧能勢街道筋?を歩いて日成産業を見つけたりもした。日成産業の刻印煉瓦は藤井寺で見つけているので新規分布ではないけれども、あっちは手成形、こっちは明白な機械成形という違いがある。
岡町一帯はそんななのに、本丸たる豊中駅周辺では煉瓦を見ることすら稀なのが不思議だ。上野一丁目の辺りも岡町住宅地と同じ頃に開発された住宅地のはずなのだけれど。一箇所だけ溝が残っていたが刻印は確認できず、それどころか遊離転石もない。ごちゃごちゃ具合はそんな変わらないんだけどなー。
櫻井住宅地へ出かけたのはこれを再撮したいがため。六稜星と左ズレ〓らしいものが一つに押された煉瓦だ。煉瓦刻印を探し始めた最初期の頃に撮っていたはずなのだけどその写真が発掘できずにモヤモヤしていた。再撮したところでこんなだから、モヤモヤが解決するわけでもないんだけどね。
六稜星=津守煉瓦(or狭山煉瓦)、ズレ〓=合資会社時代の丹治煉瓦と推測しているけれども、じゃあこの煉瓦はどっちのやつなのさ? という問題を提起する刻印煉瓦である。こういうのが説明できない限り完全解明には程遠い。漢数字一を2回押したように見えなくもないけれど。
再訪した桜井住宅地では前回以上に多くの煉瓦溝を見つけることができた。由緒不明の「ロ」刻印だとか六稜星×2だとか和田煉瓦ゴシックだとたも見つけられた。煉瓦センサーの感度と刻印を探す技量だけは進歩しているようである。