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2006-01-10 earningとprofession [長年日記]

今日のアーカイブス

 「工事美談號」と銘打たれた昭和3年1月号のなかで,ちょっと身につまされる話題を見つけた.ある建築家(設計家)の苦悩の独白だ.

 英國の言葉にアーニングといふのと、プロフェッションといふ言葉がある。アーニングといふのは簡單に言ふと『只金を得るために仕事をする』。プロフェッションといふのは『仕事をやることの第一義は、生きる上に、何かよい仕事をして見たいといふことであつて、そこには金錢以外の慾求がある』といふ意味である。唯物史觀と唯心史觀との對立にも似てゐる。現在日本でもよく言はれてゐる。
 技術家といふものはプロフェッショナルな心情を多分に持つてゐる。何かよいものを造らう、といふ心を持つてゐる。所謂藝術的良心とかいふものをー。ところが世の中の人はさうは思はぬ、『金がまうかりませう』と、これだ。

http://library.jsce.or.jp/Image_DB/mag/gaho/kenchikukouji/04-01/04-01-0687.pdf

 全く重なるわけではないけれども,似たような気持でORJを作ってきた.今は直接incomeに繋がらなくとも,金銭ではない何かを得たい,良いものを作りたいという一心でORJを作り続けてきた.
 だが,現実問題として,今を生きるためのincomeがなければ生きていけない.そしてORJ製作にかける時間,リアルでの仕事にかける時間.時間は限られている.いきおい,今やっている仕事を「食う手立て」と割り切って,余力をORJに注ぐことになる.
 ちょっと言い訳じみているが,あくまでも余力しか注げないから,ORJはいつまで経っても中途半端だ.ORJのために時間を割けたら.そのために,ORJから収入を得て『earning』のくびきから離れられたら,と何度思ったことだろう.しかしそれが実現したとしても,周囲から見れば「金目当て」と見られるのがオチなのかも知れない.
 「好きなことを仕事にする」.誰もがそうありたいと願うことに違いない.だが,それが実現できている人はどれくらいいるんだろう.なぜそれが,実現しないのだろう.


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