nagajisの日不定記。
本日のアクセス数:0|昨日のアクセス数:0
ad
アンケート結果を反映するようにした。入れ子のなかでwidth=100%指定するとウィンドウ幅取りやがるのは正しい仕樣なのか>IE。そのせいで描写後にJavascriptで幅指定し直すという力技が必要になった。1024幅以下だと崩れるが仕方ない。
デフォルトで閉じているのはネタバレにならないようにという配慮のつもり。読みたい人は面倒だがひとつひとつクリックしていただきたい。
いけね。。。enq_dir決め打ちなままだった。修正。閉じるが効かないな。そのうち治そう。
高架が覆ってなかった頃の日本橋。彩色絵葉書としてはそこそこきれい。なのだけれども、色彩に乏しい印象を受ける。緑が少ないのも意外な感じがする。水の色はきれいなんだけどね(きれいに塗ったのか?)
町の色彩はここ数十年で飛躍的に豊かになったと思う。JTBの大阪市電のムックで、昭和30〜40年代のカラー写真@大阪市内を見ることができるけれども、この絵葉書と同じような印象を受けた。原色が少ないのと色のバリエーションが乏しいのがその原因だと思う。道路の土色。黒か白かの自動車。薄汚れたグレーのビルヂング。あと茶色。そういう地味な色が占める割合が大きくて何だか寂しい感じがする。看板が乱立してチカチカするのは願い下げだけれども、もう少し色があったほうがうれしい。
一つ発見。日本家屋の屋根瓦が国鉄色系統なものだから左のビルの白さが際立って見える。「白亜の殿堂」みたいな表現が建物のプラスのステータスたり得たのはそういうせいなんじゃないかしらん。緑に包まれているよりも、都市部にあって、都市景観のなかで目立つ白色だったから「おお〜」と思われたのでは。
3枚100えんというバラ買いにて。昭和のはじめに亀の瀬一帯が地すべりを起こして関西本線亀の瀬隧道が潰れた時の絵葉書。隧道に落ち込んだ土砂による陥没が数十mくも波及して地表にまで達した。同じもの&他のものをJSCEの附属図書館の絵葉書ライブラリーで見ることができる。
昔の人はこういう災害が起こったときに絵葉書にすることが多かったらしく、関東大震災でヒビが入った二重橋だとか阪神大水害だとかの絵葉書も多く存在する。亀の瀬地すべりでも多くの見物人が訪れたといい、そのためにこんな絵葉書を作ったり(当然現地で売った)、見物人相手の茶店を出したり、被災した家を見学させてお金を取ったりしたのだそうだ。今感覚で言えば「不謹慎」なんだろうが、災いを少しでも収入に転じようというしたたかさは見習うべきなんじゃないかしらん。こうして絵葉書にしてくれたお陰で約百年後の私が見ることができているのだし。今回の震災、南紀の雨災害もやってはどうか、と思ったりしないでもなかったが、ネットとデジカメが普及していやが上にも写真が残る今日なのだから、なくてもいいのか。ともあれ当時の人々の「考え」がわかる絵葉書で面白い。
というわけで皇居二重橋。うっすら彩色されている。確かにこの橋に使われている石材は黄みがかったクリーム色をしている。昔はこれくらい印象深い明るさだったんだろう。
皇居なのだから昔も今も変わらないだろうと思ったらそうでもなかった。この間撮ってきたやつとほぼ同じ構図でもっと寄っているはずなのだが手前の堀が入ってない。埋め立てられて広場になっているようだ。
比較的橋がメインな写真なので贖っておいたのだが、あとで説明を見て八ッ場ダムの辺りなのだと知った。この辺りは沈まないみたいだけど木桁だから当然残ってないだろう(いまの滝見橋の辺り?)
橋のアップ。方丈部には折点が四箇所あって、大杉谷で見たものよりもさらにアーチらしくなっている。単純な方杖にすることのほうが少なかったのかも知れない。木橋の構造だったか木造トラスだったかの系譜はJSCE-Lib.の土木史研究講演集にもあった覚えがある。今度ちゃんと読んでおこう。
ふむふむ。木造トラスの論文だった。古写真や絵葉書から木造トラスだった橋を収集、その構造を分類と。キングポストトラス1、クインポストトラス2、ハウトラス3〜17、ボーストリングトラス18〜23。あれ、キングポスト/クインポストの分類の仕方が自分の理解と違うな。これだと時計橋はキングポストトラスでいいことになる。クインポストとハウの境界もあれだな。 日本建築でいうところの真束=キングポストトラス、対束=クイーンポストとラスという分類のようだ。で対束が3本以上+はすかいの材が入るとハウトラスと。ふむ。このハウトラスというのも直弦のトラスを総称しているものらしい。形式的にはプラットの忠節橋が入っている。ボーストリングトラスというのも曲弦トラスの総称のような扱いだ。この辺りの分類は人や場面によって変わってくるので注意が要る・・・。
そして何故か持っている忠節橋。
曲弦のトラスが最も多いというのは意外な感じがする。もっとハウトラスが多いかと思っていた。
むしろ五十畑氏のこちらの論文のほうが詳しいかも。
http://www.civil.cit.nihon-u.ac.jp/~isohata/paper/pdf/040.pdf
野沢房敬の木造橋の本は近デジで見ることができる。彼が滋賀県で架けた御幸橋は開通式の当日に落橋した。そのへんも一度詳しく読んでみたかったのだけどすっかり後回しになってるなぁ。そんなものだなあ。
今のご時勢「不謹慎」という言葉の大安売りだからねぇ。そこませ言うなら人類文明自体がそもそも不謹慎だわな。ってか,このトンネルの写真前にも見たことある。トラスと言っても色々あるんだねぇ。専門知識はないですが,橋の写真も興味深いですなぁ。
日本橋は今年で竣工100年だそうで、本日その記念イベントが開催されたみたいですね。
前日のRCクイーンポストトラス(?)ですが、鋼橋では「ワデルトラス」という名称が与えられてますね。http://bit.ly/tZaetS (出典:wikipedia英語版。日本語版はその訳+加筆)
亀の瀬の絵葉書はたくさん作られたらしくてあちこちで見かけます。地滑り資料館にも現物がありました。<br>そういえばそうでしたね>日本橋。ラジオで100周年といっていたのを思い出しました。そういう意味ではナイスタイミング?<br>ワデルトラス、一つ賢くなりました。あとで書き直しておきますー。