nagajisの日不定記。
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中播煉瓦株式会社
印南郡曽根村
設立大正5年5月、資本金10万円、1株50円、払込高8万円
取締役 入江光蔵
印南郡伊保村
同 中谷與八【→播州煉瓦合同監査役@S4】
同、曽根町
同 梶原貞一
同、大塩村
同 岡田卯市
同、的形村
同 小田千代蔵【→播州煉瓦合同社長@S4→播州煉瓦合同取締役@S7】
同、北浜町
監査役 森本玄良【→播州煉瓦合同取締役@S4】
同、別所村
同 上田與三太【→播州煉瓦合同取締役@S4】
同、的形村
〔日本全国諸会社役員録. 第31回(大正12)〕
もと明治29年設立の老舗。大正5に株式会社化? 曽根。後にバンレン曽根工場。
播磨煉瓦株式会社
印南郡阿弥陀村
設立大正6年3月、資本金10万円、1株50円、払込高5万円
取締役 原田四郎作
同 原田貞作【→合名会社原田商会@S3頃→弘栄煉瓦@S6】
同 原田栄吉
右印南郡阿弥陀村
同 細尾藤太郎
加古郡加古川町
同 米澤久次郎
監査役 原田四郎吉
同 原田広吉
右印南郡阿弥陀村
支配人 中筋拙蔵
同、曽根町
〔日本全国諸会社役員録. 第31回(大正12)〕
阿弥陀に興った最初の煉瓦工場。原田商会となり弘栄煉瓦(魚橋)に。
山陽窯業株式会社
印南郡伊保村
設立大正6年3月、資本金25万円、1株50円、払込高17万5千円
取締役(代表) 浜本八治郎
姫路、福中
同 山本市次郎
大阪府東成郡天王寺村
同 山本栄太郎【→山本窯業所@T14-S2→播州煉瓦合同@S7】
加古郡高砂町
同 福永宇吉
同 赤藤松二【→東山工業所@T14-S22】
監査役 赤藤勇太郎
右飾磨郡四郷村
同 吉中猪之吉
姫路、龍野7
同 池田弥七
同、小利木
〔日本全国諸会社役員録. 第31回(大正12)〕
創業時は姫路工場・見野工場を所有。その後中筋にも工場。分裂後、中筋工場は山本窯業所となり播州煉瓦合同中筋工場に。
大正煉瓦株式会社
印南郡曽根町1777
●設立大正6年4月 満期20ヶ年 総株数1千株
●資本金 50,000
内払込高 17,500
●取締役 伊藤政次郎
関野與平【←関野煉瓦製造所】
鹿間松蔵
田中卯之松
服部種吉
八木孫次郎
監査役 岸野松太郎
中谷與七郎
名島友吉
〔帝国銀行会社要録 : 附・職員録(第7版)(大正7年)〕
なぜか『役員録』には収録されていない。関野煉瓦製造所の関野与平が取締役として関与(関野煉瓦は大正5年5月設立)。伊藤とか中谷とかどっかで見たような苗字が・・・。
別所村には中播煉瓦の別所工場(大正5年5月)、大正煉瓦別所工場(大正6年6月)があったが、最も古いのは別所窯業株式会社工場(別所煉瓦合名会社。明治44年5月?)。たぶんこれが2工場を吸収して?播陽窯業株式会社になった。後に中播煉瓦と合一して播州煉瓦合同に。播陽窯業株式会社
印南郡別所村
設立大正8年10月、資本金50万円、1株50円、払込高12万5千円
取締役 金川栄治
神崎郡香呂村
同 渡邊市太郎【→播州煉瓦合同@S7】
同 高谷耕司【→播州煉瓦合同社長@S7】
右印南郡別所村
同 高橋市蔵
大阪、西淀川、大和田
同 堀田孫次郎
姫路、高尾
同 黒田房次【→播州煉瓦合同@S7】
加古郡加古川町
同 桂三代次
監査役 白井観光
右飾磨郡花田村
同 金井利一
神崎郡香呂村
〔日本全国諸会社役員録. 第34回(大正15)〕
播州煉瓦合同株式会社(中播煉瓦株式会社改称)
印南郡曽根町
電話30
設立大正5年5月、資本金15万円(払込済)、1株20円
社長 小田千代蔵
印南郡北浜村
取締役 上田與三太
同 森本玄良
同、別所村
監査役 中谷與八
同、曽根町
西神吉分工場 印南郡西神吉村 電話30
〔日本全国諸会社役員録. 第37回(昭和4年)〕
この時点では播窯のメンバーが入っていない。
播州煉瓦合同株式会社(昭和7)
印南郡曽根町
電話17・30
設立大正5年5月、資本金15万円(払込済)、1株20円、法定積立金200円
社長 高谷耕司【←播陽窯業】
印南郡別所村
常務取締役 小田千代蔵【←中播煉瓦】
同、北浜村
同 山本定三
加古郡高砂町
取締役 植田與三太【←中播煉瓦】
印南郡的形村
同 植田藤次郎
姫路、高尾
同 山本栄太郎【←山本工場】
加古郡高砂町
同 渡邊市太郎【←播陽窯業】
印南郡別所村
監査役 西沢武男
同 伊藤重吉【←伊藤窯業】
右同、曽根町
同 黒田房次【←播陽窯業】
加古郡加古川町
分工場 印南郡伊保村
分工場 印南郡西神吉村
分工場 印南郡別所村
〔日本全国諸会社役員録. 第40回(昭和7年)〕
この頃に播陽メンバーが入る(たぶんもっと早い)。伊藤窯業の伊藤重吉が監査役で加入。なるほど確かに播州煉瓦「合同」。
西播煉瓦株式会社
神崎郡香呂村
設立大正6年10月、資本金10万円、1株50円、払込高8万円
取締役 伊賀徳三郎
同 岩田虎治
同 岩田清治
同 高田幾太郎
右神崎郡香呂村
同 尾田徳次
同、船津村
同 藤本栄太郎
監査役 山口大治郎
右同、山田村
同 鯉田熊太郎
同、船津村
同 藤尾丈次郎
同、香呂村
〔日本全国諸会社役員録. 第31回(大正12)〕
神崎郡は蚊帳の外か・・・香呂の人が関わってるから何かあったのかと思ったのに。
ずいぶん前に桜井住宅地で撮影していたもの。機械成形の煉瓦に岸和田煉瓦の×印がついている。大阪の煉瓦会社で機械成形煉瓦に刻印を押したところは数少ない。&、キシレンの成形機械は裁断まで機械力で行なう連続整形機(米国チャンバースブラザーズ社製)で、見学者の目を見張らせたという。
岸和田煉瓦二十周年記念誌(明治40年発行)より引用。背後にある巨大な車輪が切断機で、スポークに相当するところが切断ワイヤーになっていると思われる。同じものが30周年記念誌にも載っていて「弐号機」と記されている。柱の配置なんかで見比べると同じ会社から購入した2号機であるらしい。
一方、大阪窯業の機械成形煉瓦製造の光景。このような器械を人が操作して行なっていた。
同じ機械成形だが断面にできる擦り傷の形は変わってくる。大阪窯業の機械成形煉瓦は長手に近づくにつれて垂直になる円弧状。岸和田のは小口から小口へ渡る円弧状。
最初は30周年記念誌の写真を見てて、煉瓦が通過する場所が裁断機の真下でないように見えたので(その場合は小口に向かうほど垂直になる円弧状になり、上写真のような傷が付くはず)、この機械で作られたにちまいないと思ったのだ。しかしより鮮明な20周年誌を見て真下にあることがわかりショボンてる。