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旧道倶樂部録"

nagajis不定記。
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2014-02-21 [長年日記]

[奇妙なポテンシャル] #329

前回ああやって無駄な時間を過ごしたせいで翌日見事に寝過ごしてしまい悲しく恥ずかしい思いをした。今回はその反省の意味も込めてネタを用意して臨む。だから何だ、というネタである。


官能小説のチェックをしていると人間のエロへの反応の鋭さを実感させられる。動体視力で見ていても官能小説特有のワードが目に飛び込んできて、否が応でも認識させられてしまう。「乳房」だとか「ペニス」とか。なんだか自分のエロさを試されているようで悔しい。そのうち何でもない一文字、例えば「快」だとか「濡」だとかにすら反応するようになって、なんだかなあ、と思う。そんなのに反応する暇があったら折れとか水濡れとかのほうを見つけろと。

そんなことを繰り返しているうち、いっそ伏せ字にしててくれば良いのにと思った。 伏せ字の官能小説なんて需要があるとも思えないが、奇妙なポテンシャルは高いだろうと思う。

もちろんnagajisが反応しないくらいに伏せ字でなければならない。戦時下で反社会的小説を検閲したごとくな伏せ字にしなければならぬ。いやそれ以上にふせねばならぬ。何しろ「揺」に反応するくらいだからなnagajisは。

(以下名前はあくまで仮名である。特定個人をイメージしたものではない。ないったら)

「嫌だ嫌だと言うけど、下の□は正直じゃないか」
良夫はそういって花子の●●をま××る。××な○が○○れた。
「○やっ!!」
電□が走るような × ×を▽じ□け□る花子。その○はすでに△△△だ。良夫の○○した××は容赦◇く花子の◇◇を◇き続けた。
「○△、○△~!□」
xxに○れ、 △△が我慢□□なくなったらしい花子の■■が×む。●●●●、○○、う △腕□が▽▽れてゆく。 「○△、 ○△、 ○△〜〜〜!!!□」
そう叫んで××は@@した。

ああなんでいやらしいのだろう。扇情的だ。頽廃だ。

おい早すぎないか良夫、とか思った人はnagajisのせいにするといい。そんな描写できるほどの語彙も文才もないから。

それにしても『残像に口紅を』の綴込み官能小説はすごかったな。文字が半分も残っていない世界であんな描写ができるなんて。何度○△○たかわからぬ。

[独言] 難しブリ

天辻隧道は確かに物件の描写が短いな。モノ自体は取り立てて書くべきところがないので歴史とか引用とかに注力したほうがいいとは思っていたが、全体通して読んでみてずいぶん浮いているなと感じた。特に建築はYさんがギッチギチに詰めてあるのでなおさら相対性が発生してる。まあ仕方ない。そういうぶんしょうしか書けんのだから>nagajis。

そのうえ近代道路網に5行以上も追記しなければならなくなり、泣き叫びながら削って圧縮して詰め込んだ原稿をさらに削らなければならなくなった。こういう時バイナリアンなら上書きで入れ込めるんだろうけど、そうじゃない自分は一度展開してから減らして入れてまた圧縮してしなければならない。たっぷり時間がかかった。たぶん.lzhか.cptか.7zの拡張子がついてる。んで解凍するときエラーが出るんだ。

吉野貯木場の注釈に川端貯木場のこと放り込んでおいてよかった。路線のことしか書いてもらえてなかった(泣。

[料理] 蕨の醤油煮

ようやく余裕ができたので懸案だった蕨を料理する。といっても昆布だしとしょうゆで煮ただけだ。思った通りの懐かしい味になったのはやはり、青森のしょうゆで青森の蕨を煮たからだろう(昆布もそうだろうか?少なくとも北の方に違いない)。地のものは地のもので調理するのが一番だ。

ついでに冷凍肉団子で甘酢団子を作る。酢よりも醤油の刺激のほうが強いという一風変わったものになったが、自分的には旨いの領域に充分収まっている。そうそう、タンスーワンズだタンスーワンズ。

「道端遺産」は我ながらいいネーミングだと思った。いちコーナー作ってするほどの価値はないかも知れないが。

[] 古厩忠夫『裏日本』(岩波新書)

前回の原稿を書いた時に不用意に「裏日本」という言葉を使い、TUKAさんにツッコミをいただいた。故にこの本を読んでいる。言葉狩りは嫌いだが「なぜダメと考えられるようになったのか」をちゃんと咀嚼したうえで代替語を用いたい。

もうちょっと感覚的な話かと思ったら、そうではなく、データや文献、当時の新聞記事などを豊富に援用して、なぜ裏日本が衰退したのかを丁寧に説明してくれた。もともと「裏日本」という言葉には悪意も蔑みもなく、表日本に相対する(比肩する)文化圏という認識で使われていたらしい。北前船の交易とか出雲とか金沢とか。明治初年代、島根県には全国比で10%もの数の工場があったとか、人口の多い主要都市30傑に裏日本の都市が6つランクインしてたとか、私は知らんかった。それが近代化の過程でどんどん衰退していって(というのは正しくないかも。太平洋側の急激な発展についていけなかったとかそちらに労働力を吸い上げられたとか種々要因がある)、結果的に「裏」に悪いイメージがつきまとうようになる。言い出したのはやはり裏日本の人々らしい。裏日本だからなんとかしないと、というので頑張ったけれども 衰退しているところというイメージをより強く植えつけただけだったような感じ。まあ「裏」という言葉を使いだした時にそうなることが決まってたことだろう。男と女、陰と陽、上と下、AとB、並列にあるものを使えば(人は一度に2語喋れないから)どうしても順番ができる。その順番があとでとやかく言われるカンジ。

別に太平洋側が裏日本であってもよかったのだよな。文化が入ってきたのは大陸のほうで、その大陸に面している日本海地域が「表」と呼ばれる素質がなかったわけじゃない。けれども大和朝廷とか京都御所とか江戸城とかが太平洋側にあったせいで、そこからみて裏だ、向こう側だというイメージが定着しやすかったのだろう。

裏日本のハブられ具合いを示すために初期の鉄道網が示されていたけれども、表裏日本を結ぶ道路は案外早い段階に改修されてる。国庫補助で。京都の山陰道、島根兵庫の若狭街道、島根県の三道改修。もちろんそんだけじゃ足りないが、日本海ー太平洋の連絡を陸路に担わせようとした結果鉄道が行き渡らなかっただけかも知れない。人々が鉄道に期待を寄せすぎて、道路をないがしろにしたから、いつまで経っても旧態のままだったのかも知れない。


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