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2017-08-30 [長年日記]

[] 明治36年 第五回内国勧業博覧会 煉瓦公評

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/900914/37

前回から10年。重工業の世となり需要のベクトルが変わったせいか耐火煉瓦が先に評されておる。そうして煉化石。ここでも煉化石なのは内務省の拘りなのか(このへんが「煉化石」のオシリと思う。官報ではM33が最後?)。

抑も煉化石の主要用途は建築材料にあるを以て其の需要者は大都会にあり而して其の価格は低廉にして重量大なるを以て之を遠地に運搬すること能わざるを以て主なる煉化石製造業は必ず大都会の附近に於て起るべきものとす但僻地に於ても鉄道其の他土木工事等にて一時多額の煉化石を要すべきもの無きにあらざれば斯かる土地に臨時工場を起こすものありと雖も到底永続すべきものに非ず即ち前表に就て見るも東京府及び埼玉県は主として東京市を其の供給地とし大阪府の大阪市愛知県の名古屋市に於けるが如し独り北海道には大都市なきに係らず産出額多きは函館鉄道其の他鉄道道路市区の新設等ありて之を要すること其の主なる源因なり

故に斯かる大都会の附近にある大工場は器械に於ても将た亦窯に於ても一般の設備稍整えるものありて其の製品亦見るに足ると雖も地方に散在せる小工場は堪能なる技術者を有せず諸般の設備具わらず其の製品も亦不完全なるもの多し

煉化石の製造に肝要なる事項一にして足らずと雖も粘土の混捏は其の最要素の一なり然るに本邦製造所の多数は器械力に頼らず人力を以てするもなるを以て粘土混捏力甚だ不完全にして製品は其の色合均一ならず形状の苦窳及び亀裂等を生ずるもの多し最も注意すべきことなり鳥取県出品の如きその著しきものとす

之に反して埼玉県日本煉瓦製造株式会社及び大阪窯業株式会社の如き耐震軽量装飾等各種の製品を出品し能く大都市の供給者たることを示せり将来益々改良を謀らば製品の進歩期して待つべきなり

審査上参考の為め施行したる吸水量検定の表を左に示す

(畧。京都山田善右衛門(竹村煉瓦)、大阪林尚五郎(津守煉瓦)、日本煉瓦、堺煉瓦、大阪窯業、丹治利右衛門(丹治煉瓦)、山岡尹方(岸和田煉瓦)、貝塚煉瓦、香川西讃煉瓦株式会社、愛媛渡部万次郎、徳島天羽九郎(天羽煉瓦)、広島池田吾一郎、西山善右衛門(西山煉化製造場@賀茂郡三津町)、大成庄次郎(大成煉瓦工場@豊田郡木谷村)、竹内宗太郎、平野友七(平野煉瓦製造場@賀茂郡三津町)、鳥取笠原久一、田中初太郎、田中秀造、松原仁平治、岐阜岡田平八、島根岡要蔵、愛知片山幾太郎(片山煉化)、長田栄次郎、倉田利三郎(倉田工場@愛知県碧海郡新川町)、兵庫山陽煉瓦合資会社)

巻頭の製品は一般に吸水量多くして関西の煉化石は一般に緻密なることを見るべし

表は吸水率と出品者名と製品名だけなので略。この頃には府下六大窯業会社が出揃って完璧な六強時代が現出しておった。小工場の出品がまったくない。

最後にこそっと関西を持ち上げてる辺りは大阪開催を慮ってのことかしらん。この時期でも関西の機械整形は大阪窯業しかなかった。


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