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2017-08-29 [長年日記]

[] 明治28年 第四回内国勧業博覧会出品 第十類 其二 建築用煉化石

とりあえず関係するところだけ抜粋。

其二 煉化石、瓦、土管、等の建築用品

主任  中澤岩太
    高山甚太郎
審査者 山口半六
    植木平之允

此類に属する出品は左の四種とす

一 建築用煉化石
二 耐火煉化石
三 瓦
四 土管

一 建築用煉化石

築建用煉化石の場内に陳列せられたるもの其数頗る多し乃ち東京大坂京都の三府を初めとし兵庫埼玉茨城奈良三重愛知滋賀青森秋田福井富山島根広島山口徳島愛媛香川福岡佐賀等の諸県より多少の出品ありて其出品人員は六十七出品点数は無慮百九十四に達せり然れども一二製造所の良品を除くの外は品質、形状、色沢等孰れも大同小異にして敢て優等として賞揚するにたるものなし加之或は本会への出品を目的として故らに製造に注意を加え或は僅かに優等品のみを撰取し出すやの嫌あるもなしとせず惟うに良質と目すべき煉化石は形状一定して製正し色沢均一にして駁雑ならず原土の煉方も充分にして内部の構成緻密に空隙の存せざるを要す且焼方も適度を得て適量の水分を吸収せざるべきは勿論なり然るに出品の煉化石は一見せる所にては形状色沢頗る一定して稍々良質なるに似たる無きにあらざれども之を破碎して其内部を検視するときは原料の準備に欠くあり且模型に填充して成形の方法宜しきを得ずして空隙を存し甚しきは異種の粘土の成層を見るあり是れ豈に製造方の宜しきを得たるものと做すを得んや当業者反省して須らく之が改良の方法に心を盡すべきなり

東京府並に埼玉県の出品中には頗る優等なるものありて前述の如き弊害なきは賞揚するに足れり且つ単に普通の建築煉化石に止まらず出品の中各般異形の種類もあり又耐震用に属する品種もあり顧うに耐震煉化石は如何なる構造を以て最も適宜なりとすべきかは専門家中にも未だ定説あらず尚幾多の試験を要すべきもモルタルの接合を強くするに適する方法を案出することは震災予防の一方便として緊切なるべし又日本煉瓦製造株式会社の出品に係る化粧煉化石並に所謂軽量煉化石は外国製品を模造せるものにして新規の考案たるにはあらざれども本邦に於ける之が製造は同社を以て嚆矢となす殊に化粧煉化石は近頃大に需要を増加し特有の効用も顕著なることなれば其将来の製造は実に属望すべき工業なりとす

煉化石の原料を捏混するに渾て機械を使用する工場の製品は概して原土の調和成形の方法共に佳良なれども専ら手工に属するものは稍々粗悪なるの憾あり蓋し近年製品上価格の競争頗る盛にして且つ一種の受負法漸く行わるるより製造費を低廉ならしめと欲し動もすれば粗製濫造の弊に陥れるなり受負の方法強ち不可と云うに非ざるも職工の業務を監督し粗造の弊害を蠲除する注意をば忽せにせざらんを要す

従来煉化石の焼成に供用する窯は通例陶磁器の窯に類似せるものにして燃料は薪材なりしが先年東京小菅集治監に於ては故農商務雇ドイツ人ドクトル ワグネルの設計に拠りホフマン式の輪窯を築設し粉炭を使用することを明示せし以来諸所の煉化石工場に於ても仝種の窯を建築して其便益の大なることを徴知し実に本邦煉化石製造業に於て一大紀年を起せり抑々ホフマン輪窯は千八百五十八年頃独逸国ステチン府近傍のソールウインに於て建設せるを初めとし爾来之を実地に応用するに当り幾多の困難を経しもホフマンの忍耐不撓なる善く実験の効を奏し且つ千八百六十七年巴里に於ける万国博覧会にては金牌賞を受領せるを以て大に世人の信用を博し啻に煉化石の焼成のみならず石灰セメントの製造所に於ても之を築設するに至り現今独逸国に於ては其数無慮三千以上に達せりと云う今仮りに独逸国にて使用の煉化石を総て輪窯にて焼成するものとすれば之が一ヶ年間費消の燃料を節減するの大なる価格に算するに少くも九千二百万「マルク」なりす凡そ工業上の発明若くは製造方法の改良にして世を稗益せる実例は枚挙に遑あらず中にもホフマン窯の如き亦最も顕著なる一に居る輓近我国に於ても該種の窯を啻に煉化石の製造のみならずセメントの焼成にも応用するに至れるは実に窯業上の進歩として賀せざるを得ざるなり

原土の捏混を充分にし成形の方法に一層の注意を要すると同時に尚当業者に勧告せんと欲するものは所謂風化物の発生を予防するの方法を実試するに在り通例既製煉化石を建築工事に供用するの後其外面に白色の塩類を発生して大に外観を損傷することあり此塩類こそ即ち風化物にて其中には稀有の原素を含有することなしとせざれども通常硫酸塩殊に硫酸石灰は主成分となりて存在するものなるを以て風化物発生の予防方として原土に若干の炭酸重土若くは塩化バリユムを混和すべし但し該混和物の分量は原土中に混在する硫酸の多少に拠り之を試定すべきは勿論なり

要之建築用煉化石の製造は近年の発達に係る一工業なるに拘わらず前同以来進歩の迹著るきを見る彼の化粧煉化石の製造の如きホフマン輪窯応用の結果の如き以て徴すべきなり然れども普通の製品に就ては前文に摘示せる如く尚大に注意を要すべき方案多し当業者其れ改良に心を留めざるべけんや我邦の如き文化の進歩に伴て将来興起すべき建築土木工事の益々多きは弁を俟たず従て煉化石の之が一材料として緊要欠くべからざるものとなるは疑を容れざるが故に其製造業の忽諸に付すべからざるは論を俟たず先年濃尾の震災の際殊に煉化石建築の痛く損害を受けたるを見て煉化石は到底我邦の建築材料に適せずとまで唱道せしものありて一時之が製造の衰微を呈し往々廃業せるものありしが此不好結果たる豈に独り煉化石のみの遺闕に期すべけんや思うに別に原因の存すべきや明らけし観を爾来煉化石の需用漸次増加し曩きに萎靡して振わざりし工場も今や駸々として隆盛の状労を呈し此回の出品点数の如き頗る多きを加うるにあらずや是れ然しながら煉化石応用の区域近時益々拡張せる結果に他ならざるべし当業者の前途亦多望なる哉

煉化石審査の際各標本の重量、寸法、吸水量等を検定せり其結果は当業者の参考となるべきを以て左に之を附記す

煉化石試験成績表 (※注:抜粋)

府県出品人名出品番号名称形状原重量重量百分率
京都田中卯兵衛
(〔→大萱田中煉瓦工場@滋賀M32〕)
6235423.311.96.714.250.26
木村宗三郎
(→山田宗三郎?)
3225422.210.75012.200.23
大坂田中清助8黒艶 上面磨246923.311.25.414.420.25
喜多羅守三郎
(旭商社)
2東京型 磨277722.510.66.09.140.18
9異形蛇腹用過重20.220.2不検不検不検
九里庄次郎
(九里工場)
1251322.010.65.47.840.16
2277222.310.66.07.720.15
子師常次郎
(子師工場)
3268222.110.76.011.570.21
太田平次
(堺附洲煉瓦)
2250923.712.05.211.740.20
3234022.010.45.25.430.11
飯田久兵衛1200121.510.35.011.690.21
大坂煉化石合資会社 岡島嘉平次
(大阪煉化石)
3228623.011.05.217.190.30
4241925.0/22.010.55.06.570.13
長尾藤三
(大阪窯業)
2264922.210.65.910.380.20
3(異形)268623.110.86.012.770.25
森本小兵衛3(異形)227523.0/12.010.55.98.000.17
岸和田煉瓦株式会社 山岡尹方
(岸和田煉瓦)
1242822.510.35.34.450.09
丹治利右衛門
(丹治煉瓦)
4(擬鼻黒乙)269822.110.75.97.820.15
福本元之助
(堺煉瓦)
1277122.411.06.012.230.22
2243822.710.95.312.140.23
3279022.110.55.96.450.13
近山太兵衛1不定22.410.76.0不定不定
岡田門太郎1252822.510.75.614.360.27
2(異形)250122.510.76.18.120.16
兵庫山陽煉瓦株式会社 中川浩平1柱角 花型258923.711.55.613.170.26
2蛇腹 一種268923.0/17.311.2/7.56.011.380.21
3蛇腹 二種293923.8/15.213.75.813.580.21
4並型279223.711.55.713.290.24
関西煉瓦株式会社和田半兵衛代理 川崎作右衛門
(関西煉瓦)
1268922.410.75.812.270.20
安積秀吉1288221.210.46.55.660.11
中村重次郎
(由良町工場)
1上々232921.810.65.35.930.11
2250522.410.75.27.230.15
3242122.810.85.412.270.22
奈良平松甚平
(〔鹿峰社→〕)
1194220.59.85.18.810.17
三重水谷政兵衛
(〔勢陽社→〕水谷工場)
7267422.810.85.59.610.19
安井政次郎2迫形378622.912.5/10.27.37.870.15
奥山源一郎1231922.710.75.510.390.18
愛知永江金三郎
(永江工場)
1真焼(異形)236720.810.85.36.0080.12
2三一347222.510.75.46.590.12
大野介蔵
(〔刈谷授産所→〕大野工場)
1245822.310.85.311.550.22
2鼻黒339322.911.17.29.640.18
金原松次郎3築窯用216622.810.65.015.470.29
7仝(黒)218322.510.95.315.670.29
滋賀杉本喜三郎
(杉本煉瓦製造場@甲賀郡寺庄村)
1248222.110.45.911.850.22
福井加藤 伸1256322.210.85.16.130.13
島根富金原清三郎1176820.99.94.614.990.28
野村藤蔵2不定22.711.06.0不定不定
田平文二郎2(黄樺)193021.810.24.213.420.28
橋本兵作4270023.511.25.513.520.25
5(黄)214722.710.85.220.170.34
広島西山健吾
(西山煉化製造場@賀茂郡三津町)
1266923.210.95.514.000.27
豊島喜右衛門1274122.410.65.89.890.20
友田三蔵1不定24.211.36.4不定不定
武田貞次郎
(武田煉化会社工場@賀茂郡三津町)
1264923.011.05.413.700.27
山口河本浅次郎1272322.410.65.77.490.15
柿本正信1212022.010.75.313.590.24
松井惣兵衛1223221.610.45.212.770.24
松井儀助1222622.210.75.914.650.26
藤井禎太郎1223922.410.85.516.210.27
藤村藤右衛門1244323.111.15.516.700.29
鈴木利右衛門1238722.510.85.413.070.24
徳島天羽九郎
(天羽煉化製造所)
1242422.410.95.311.960.22
4角丸形238822.410.75.29.760.19
5角切形292521.710.65.86.320.14
6剣先280122.211.06.013.850.26
魚瀬吉蔵1(異形)209422.210.65.012.700.25
2角石落224922.3/17.010.7/5.45.211.370.23
香藤源吉1(焼過)286522.610.85.68.550.18
2283322.510.85.95.080.10
3(横黒)305024.011.96.18.130.14
藤本庫八2259023.211.45.514.940.27
愛媛松尾鉄三
(煉瓦製造所@賀茂郡三津町?)
1249922.210.55.810.960.20
香川中村林鹿2216521.810.55.013.490.25
3243522.611.05.514.660.26
七浦久三郎1221321.810.55.518.930.33
木村八百吉
(鶴求煉瓦製造所)
125682.510.65.712.780.24

以下、残りの工場分

東京金町製瓦株式会社1 家屋用上磨241732.410.65.816.590.3
2仝 撰極上248122.510.4613.950.25
3仝 極上237722.710.9620.570.33
東京金町製瓦株式会社1家屋用上磨241732.410.65.816.590.30
2仝 撰極上248122.510.46.013.950.25
3仝 極上237722.710.96.020.570.33
4仝 並上226622.511.05.821.620.34
5仝 並中232923.011.05.921.900.34
7仝 撰焼過239222.210.55.814.420.26
8仝 上焼過241122.510.35.713.070.24
9仝 並焼過247322.510.66.011.810.20
11仝 迫持228023.011.36.0/5.220.440.32
12仝 八角柱用1886(最長)21.011.05.99.650.19
東京金町製瓦株式会社13仝 円柱用96911.3/4.710.46.2/5.917.030.16
15仝 蛇腹用218222.111.35.817.090.29
16仝 扇地263427.5/15.811.56.1/5.614.880.13
17仝 横黒238621.610.25.211.150.23
18仝 鼻黒241821.510.0/10.45.67.980.16
19鉄道用一等焼過238621.810.25.711.650.22
20仝 二等焼過241722.310.75.913.980.23
21仝 三等焼過245822.710.86.018.390.31
22仝 橋台用(横黒)273322.5/20.611.55.811.050.21
23仝 仝(鼻黒)267124.010.8/9.45.917.710.33
24仝 仝270723.2/22.011.66.015.880.27
25仝 仝254122.511.2/9.75.612.080.23
26仝 剣突形2501(最長)23.011.55.611.360.22
27仝 敷煉瓦(重量過大不可測)32.116.015.3不検不検
28煙突用 耐震210217.511.55.813.560.25
齋藤勘次郎(齋藤工場・本所区本所横川町51)1化粧用(白釉)279222.111.06.110.530.20
埼玉日本煉瓦製造株式会社1カッセル窯焼 薄色 1/456.75.510.76.017.920.30
2仝 仝 2/4109510.510.76.017.350.29
3仝 仝 3/4170116.310.76.118.340.31
4仝 仝 全形228123.010.75.818.280.31
5仝 赤色 1/46145.610.96.016.540.28
6仝 仝 2/4112310.510.86.117.990.30
7仝 仝 3/4171416.710.96.016.800.27
8仝 仝 全形211921.710.75.717.700.29
9ホフマン窯焼 焼過一等240622.110.45.512.550.24
10仝 仝二等251022.410.35.814.300.27
11仝 仝三等252322.310.95.817.630.31
12仝 並焼一等236622.310.65.817.240.30
13仝 仝二等248822.810.85.918.050.31
14仝 仝三等245822.510.95.719.240.34
17仝 焼過耐震238821.710.55.816.370.30
18仝 並焼 仝239522.511.05.818.200.30
19仝 並焼過穿孔耐震217221.210.25.811.190.19
20仝 並焼 仝 仝206721.410.55.515.380.26
21仝 軽量166222.110.55.113.480.19
22-1カッセル窯焼化粧用異形207422.010.66.1/4.117.700.31
22-2187922.010.75.2/4.217.300.29
22-3240323.211.06.016.640.28
22-4189221.810.66.0/4.216.970.30
22-5227221.710.95.0/6.016.510.29
22-6230022.511.2/6.86.013.870.27
22-7235123.6/16.510.95.915.700.27
22-8252823.010.66.216.690.30
22-9225923.411.15.817.180.32
22-106357.410.75.5/4.516.850.28
22-117897.310.75.4/6.016.980.38
22-12カッセル窯焼化粧用異形82811.011.06.2/1.517.151.33
22-13123611.011.06.215.780.28
22-14151516.410.74.5/6.017.360.38
23ホフマン窯焼々過穴明 1/46085.310.66.014.470.27
24仝 2/4117110.310.75.910.930.20
茨城大藤国五郎1並中241722.311.65.713.490.22
2並上240922.811.55.514.360.24
3極上240522.411.35.514.360.24
4端黒261822.211.25.74.510.08
5横黒243622.011.15.45.380.10
6上焼過262022.111.35.67.020.13
青森江戸与市1242121.310.75.610.000.19
秋田原田平治1274024.811.75.517.040.29
二坂條吉1222122.911.75.820.620.31
小笠原良助1318925.212.06.014.830.26
高橋宇一郎1287423.812.06.018.890.32
相馬喜左衛門1(淡黄褐)340224.212.36.316.110.30
富山西尾要吉(M41中越煉瓦合資会社業務担当社員)1233622.810.85.618.240.31
福岡石原広義1269122.810.86.116.310.30
原田善右(→原田煉瓦工場・嘉穂郡穂波村忠隈?)3建築用 白312923.311.55.89.780.20
早川嘉平1239422.110.75.211.190.22
佐賀八頭司孫三郎(小城郡砥川村)1255522.711.05.412.250.23

第四回(明治廿八年)内国勧業博覧会審査報告. 第5-10冊

まるで同窓会だな、と自分以外の他の誰にも分からないであろう感慨に浸って老けてみる。

寸評ではやはり埼玉東京の煉瓦が褒められて他のはダメ出しだ。明治28年といえば大阪窯業も機械導入していなかった。んじゃあ堺煉化石の機械はどこへいったのだ。公告はブラフか。それともまともに動かなかったのか。それはともかく博覧会用に出来のいいのを提出する風が強くなって、見た目ばかり好くて中身は隙間だらけとか多分にあったようだ。

風化物についての指摘は面白い。CaSO4も溶けにくいものだがさきに安定なBaSO4を作らしめて析出させないようにという魂胆だろう。しかしSO42-は粉炭に含まれる硫黄分が取り込まれての分が多かったはずで、そうすると原土の硫酸分を調べても無駄だろう。これは後に火を停めるタイミングを適切にすることである程度抑制できるようになった。大正時代のことだけれども。

第三回の寸評もそうだが結構重要な事を的確に言っている。大高が煉瓦サイズの統一を叫ぶ10年も前からこの弊害は問題になっていたのだ。問題だと指摘する指導さえあったのだ。にもかかわらずなのはちょっと残念である。析出物問題だって完全に解決されたわけではなかったろう。

第4回の出品者は他の府県で工場主になっている人が多い。朱は年次を厳密には見てないので合ってないかもしれない。あとで見直そう。

[独言][煉瓦工場] 内国勧業博覧会出品の字眼

M28の第4回に由良洲本の工場の出品が有ること。

同上、鹿峰社の平松甚平が出品しちょること。ならば梅田湊町線でRやMがあってもよいことになる。ひょっとしたら大和煉瓦につながるのかと思いまほろばライブラリーを開こうとしたらdenyられた。くそ文句言ったからか。

M24北辰社以外に徳島に工場ありしこと。

関西煉瓦の煉瓦がM24時点で未だいまいちなこと。

勝部工場で山陽型焼いてたこと。□部煉瓦製造所の□を埋めろ!

M20年代は関東のほうが質が高かった。ホフマン窯も製造機械もござらんのでな、 これは致し方ない 。そして関東の煉瓦は吸水率高め。これは第五回の寸評を見るとさらに明らか。機械整形が裏目に?土質? でもM28時点でカッセル窯なのね>日本煉瓦製造

山陽煉瓦株式会社ってなんやねん。。。。

明治20年代の和歌山煉瓦製造所が田中町の和歌山煉瓦につながっていくこと。

以上久しぶりに芋づる式の発見。

此のパズルのピース数幾許ぞ。


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