nagajisの日不定記。
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日が昇る前から動き始め、日が落ちるまで歩き続け測り続けた一日。もし風が強かったら深山第一と大川山堡塁くらいで済ませようと思っていたのだが、幸いなことにほぼ無風で、無事?友ヶ島に渡ることができた。そうして第二砲台→第一砲台→第三砲台と回って(各所で十数個計測✕3ずつくらいして)、第五砲台に行くつもりが野奈浦に直降りしてしまって、改めて第五砲台→また第三砲台→15:30の臨時便で加太に戻る。最終便まで残らなかったのは「測るべきところを全て図り切った」からだった。おまけに野奈浦の厠まで測ったりしてさ。
そうして加太から深山第一まで歩いていって。深山でも10個セット✕3をやり(附属砲台まで行ったったよ)、そこから男良谷に降りて探照灯隧道を測り、さらに登って深山第二の唯一の忘れ形見を測り。いったいいくつ測ったのかわからん。しかも厚はノギス計測。馬鹿である。
帰りの加太湾の夕焼けがきれいだった。日が落ち切った後の余韻の夕闇が、特に好きだ。
第三砲台でYoutubeにあげる動画とやらに写り込んだらしいんだが収入を分けてくれることもあるまいと思い好いようにしてもらった。第二砲台では蝿が煩いと思っていたらドローンだった。なぜ人は、目の前にあるものを自身の目で見ようとしないのだろう。見て考えようとしないのだろう。蝿る映像から本質を読み取れる人がこの世に何人もいるとは思えない。
第三砲台の砲側庫壁は尺寸で作ってある。メートル準拠の設計ではない。扉と入口との間は尺寸でもセンチでもフィットしないうえに砲側庫ごとに1〜2センチ違ったりする。しかしおおよそは7寸5分✕3前後すなわち22.5寸に想定されているようだった。これはかなり、判断に迷う。目地を無視して7.5寸✕3とし、それより短い煉瓦を使って目地分を稼いだように見えなくもないが、扉金具の受け石は7,5寸であったし、7.4寸の並型だったとしても1分強しか目地が取れないことになる。そのうえ長手列には端を削って短くした煉瓦が使われている(特に扉側の端のやつ)。そうした上で縦目地は明らかに横目地よりも詰んでいる。無理栗押し込んでいるというべき作りになっている。
結局のところ長手は大いに変動するのだから寸法を固定してそれに合うようカットして嵌めていくことが大前提になっていたのかも知れない。多少無理があっても7.5寸✕3としたほうがまだ積みのイメージが湧きやすいだろうと思ったりもする。
二度目に第三砲台に行った時にはカットされた煉瓦ばかりを選んで測ってみたりした。7寸2分くらいのものもあったが7.5寸前後でカットしているものも多かった。○寸の煉瓦を使うという規定に合わせてカットしたというよりも、その場その場で合わない煉瓦を適当にカットして使ったもののように読め、そういうカットがごく普通に、苦もなく行なわれていたらしく思われる。ただ例えば7.7寸を7.5寸にカットするとなると6mm削ることになりそんな薄いスライスが可能なんだろうかと思ったりしないでもなかった。これは多分表面だけ綺麗に削って内側は適当に誤魔化してあるのだろう。切れてるチーズのごとくにスライスする必要はない。ガタガタになったとしてもモルタルで埋めてしまえば終いだ。
これは先々週の。桂川隣接の天神川に沿って西京極駅に向かう途中で。