nagajisの日不定記。
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関西地方の煉瓦製造業を知るための補助的位置付けの資料であるにもかかわらずどんだけ時間くっとんねんちう時間をかけて作成した。オレンジ色の丸の数だけEXCELのマスを埋めたんだからそりゃ時間かかるわい。
工場通覧+αしか見ていないので関西版ほど完全ではない。本来なら各県の統計表とかも見て細かく確認せにゃあかんのだけどそこまで手が回らず。&昭和11年以降16年までのが見れてない。なので関西版とは少々異なるフォーマットになっている。●がついている辺りには確かにその工場があった、という目安程度のもの。だから本山陶器組合工場のM10.7.創業とか江田島煉瓦製造所T6.10.創業とかは正直信用しない方がいい。サブマリン的に浮上する大正末~昭和初期の頃にそのような工場が稼働していたことだけを見たほうがいい。
広島県だけは統計書がデータ化されていて楽できたので反映させた。そのお陰で明治期の工場の状況がだいたいわかった。江田島周辺に高田輪窯とか共同輪窯とか興味深い工場がある。継承関係は正しく終えていない。三浦家があっちゃこっちゃ手を出しすぎ。そして戦前戦後に木谷村あたりが大煉瓦産地になっていくのが手に取るようにわかる。そういうのを作りたかったのだよ。
岡山県は普通煉瓦だけだと寂しいので耐火煉瓦を入れてある(そのせいで余計に時間がかかった)。素晴らしい量の耐火煉瓦工場群。戦後に大阪窯業が入ってきて勢力図が塗り替えられる辺りは作ってて面白かった。三石はどちらかというと細く長くなのだな。
山口県は耐火煉瓦に加えて耐酸煉瓦の製造が盛ん。徳島・香川は戦後に突如煉瓦工場が雨後筍立する。こういうところにも地域差が出てて面白い。
次やるとすれば福井・岐阜・愛知・三重辺りということになるのだろうけど(九州の煉瓦はほとんど入ってきていないように思われる。耐火煉瓦も)、愛知が馬鹿みたいに多いうえ鈴鹿関愛発関を越えて入ってきた煉瓦は少ない感じなのでずいぶん先のことになるだろう。関越えて出て行ったのはたくさんあるんだけどそれも大工場に限られてるからなあ大阪窯業とか岸煉とか。