nagajisの日不定記。
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うーん。耐火煉瓦なのか建築用煉瓦なのか、話がごっちゃになっている気がする。天瀬稲垣耐火製造所?
京浜煉瓦製造の組合たる『煉瓦業組合』が標準価格を改正。関東では組合が機能していたのだな。
大阪毎日の記事から。堺に3箇所、堺煉瓦、日本煉瓦の2つしか名前が出てこないのは何故だ。あと1つは大阪窯業のはずなんだけどさ。
田村典瑞「煉瓦ノ風化物附バナヂユムニ就テ」正続。明治27年のこの報文では小菅集治監製煉瓦に発生するものを分析して多量のバナジウムを検出している。他の建物の風化物(産地いろいろ)は炭酸曹達主体でバナジウムは痕跡。バナジウムの定量が困難というのもあるらしいが。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcersj1892/2/23/2_23_291/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcersj1892/2/24/2_24_323/_pdf/-char/ja
そもそも風化物といったときにいろいろな種類があるようだ。例の白色のものだけでなく、黄色とか青とか緑とかもあったらしい。そういう色付きのはバナジウム塩が関係しているのかも知れぬ。
大正7年の長屋修吉「煉瓦の風化物に就て」では白色のものを分析して硫酸曹達→炭酸曹達→硫酸曹達→炭酸石灰の順に出てくると言っている。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcersj1892/26/306/26_306_157/_pdf/-char/ja
堺周報のアレ。
以前Mさんに教えていただいた、国産碍子第一号を製造した香蘭社。明治34年に(たぶんカッセル窯に似た構造の)改良窯を築造して生産を向上。この記事にはその窯の構造が妙に詳しく書かれてある。新聞記事の引用のはずだけど。
そうか。高さ三尺しか積み上げられないのだとしたらそれこそすごい広さがいる。東京の煉瓦製造業者は川運に依存していてその運賃のことなどあり。需要はあるけれど価格が見合わない。