nagajisの日不定記。
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「栄養満点!」というキャッチフレーズを掲げたカレー屋を見つけた。ふむふむ栄養満点か、と納得しかかったが、ごく小さな疑問符が頭の隅から湧いてきて、それがだんだんと肥大化して止まらなくなった。
栄養満点の満点って、何点満点の満点なのだろう。
栄養という客観的評価軸を持ち出している以上「むっちゃ体にええよ」的主観評価で満点なのではあり得ない。何かの基準がありそれを100%満たしているからこそ満点というのであろう。ということは例えば成人男性の一日の摂取めやす量を完全に満たすカレーでなければならない。しかし栄養学的見地から言えば一食で全ての必須栄養素を取得することは偏食として忌むべきことなのではないのか。そうすると満点とは言えないのではないか。
カレー一食あたりに含まれる平均的な栄養を100%満たしているという見方もできる。しかしその場合、あまりにも当たり前のことであって、何も言っていないに等しい売り文句となる。いや、売り文句とさえ言えない。
類似の言葉に「ボリューム満点!」という言葉がある。こちらは何を基準にすれば良いのかがまず不明瞭であり解釈がより困難だ。人一人が一度に食べ切れる体積に対して100%なのか。その料理の平均的な大きさ、例えばハンバーグ1個の平均的な大きさに対して100%なのか。「ボリューム満点!」な弁当は食べ物が容器に100%みっちり詰まっているということなのか。体積ばかりが満点で密度が疎になっていたりしないだろうか。
考えれば考えるほど疑問が湧く。もちろん、慣用句だと言い切ってしまえばそれまでだ。重箱の隅を突く揚げ足取りだと言われても仕方ない。しかし私はそんなつまらないことがしたいのではない。最初に「栄養満点!」「ボリューム満点!」という言葉を考え付いた人がどういう発想でこの言葉を考え付いたのかを考えたいのだ。慣用的に使われているが良く考えたら意味をなさない言葉、例えば「日本一」のような言葉を最初に編み出した人の発想方法が。
カロリー的には満点以上だと思う
そこなのですよ。<br>「栄養満点!」であるならばそれなりのカロリーも満たすはずなのに<br>「カロリー満点!」とは普通言わない。<br>単に聞き慣れているからという以外の何かが込められていると思う>栄養満点!