nagajisの日不定記。
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ついでにこの写真も片付けておく。#102と同じ年、猪苗代湖にて。「オランダ釣り」とは何なのかが気になって撮ったはずの一枚であり、旅から帰ってGoogleで調べたはずなのだが、それが何だったか、全く覚えていない。
これはいけないことだと思う。インターネットによって人は情報を容易く得られるようになり、一見すると大変賢くなったように見えるが、得た知識は一過性でしかなく、今日の自分に繋がっていないことが多い。ものを覚えることをしなくなり、また与えられた情報に対して深く考察すること・自己の知識と経験で演繹的に思考することを人は忘れてしまったのではないか。そんな現代人への警鐘という意味で、「オランダ釣りとは何か」をいま一度考えてみたいと思う。自己の知識だけを頼りにして。
ルール:
ググるな。
答え言っちゃだめ。
オランダ釣りとは 案1猪苗代疎水を建設する時に政府から派遣されたオランダ人技師・デレーケが持ち込み広めた釣法。三角測量で魚の居場所を突き止め根こそぎ釣ってしまうため資源保護の観点から禁止されている。
オランダ釣りとは 案2オランダといえば蘭学である。科学である。水中で火薬を発破させることにより魚をショック死させて捕る漁法。あるいは毒薬を流して魚を弱らせ釣る漁法。あるいはエレキテルで感電死させて釣る方法。いずれにしても危険なため禁止されている。
オランダ釣りとは 案3引っ掛け釣りの一種。無数の針をつけた釣り糸を曳いて湖底に住む魚介類を引っ掛けて釣る。巻き上げ動力が風車。釣後に撤去しないマナーの悪い釣り人が増えたため禁止。
オランダ釣りとは 案4魚のいそうな場所を築堤を築いて囲み、釣る方法。海抜マイナスm地帯を現出させるため禁止。
オランダ釣りとは 案5非常に高価な疑似餌を使った釣法。南極でも行なわれている。卑猥なため禁止。
オランダ釣りとは 案6藁の束を結わえて沈め、泥鰌や鰻などを釣る釣法。本来は「藁ン駄釣り」と書いたが昭和初期頃より誤用され現在に至る。新村出により禁止。
オランダ釣りとは 案7釣り人の隣にひたと貼り付き、釣れた瞬間に水利権を主張して横取りする釣法。
それ、おらんだ。くだらないので禁止。
…nagajisはオランダという国に対して余りにも無知である。
拓本採りの道具一式持って現れるかもしれません。
オランダ釣りとは 案7 補足<br><br>ちなみに、おらんだ釣りをしている者の網、釣竿等の道具、又はそれらの釣果である魚を指差して「これどいつんだ?」と執拗に訪ね、横取りする方法を…。以下略
オランダ釣りとは 写真から考察 えらい長文です、スミマセン。<br> 「この付近〜禁止」「鉄橋のようなもの」この2つが大きなポイント。この付近でなければやってもかまわない、あるいは禁止しなくてもどうせできない。<br>この付近にしかない物、鉄橋。つまりオランダ釣りとは鉄橋を利用した釣りである。オランダといえば築堤だが、水場が多い=橋も多いと考える。では橋の上から釣り糸を垂らすのがオランダ釣りなのか?最初はそうだったかも知れない。しかし、一人一人がそんなことをやっていても効率が悪い。<br> 実はこの鉄橋は工場の設置式クレーンのようなレールになっている。レールの上を滑車が走り、その下には網が吊るされている。網は帯状に長く、先端は袋状になっている。この機構により、橋の下の魚を一気に捕獲できる。動力は皆さんお気づきのとおり、風車である。プーリー、シャフト、ワイヤー等を駆使して対岸の山から吹き降ろす風力を鉄橋近くの巻き上げ機に伝える。<br>さて、いつもそんな釣り、というか漁をしていれば魚だって寄り付かなくなるのではないか?ならばリスクを冒してでも鉄橋に近づくメリットを作る。エサをまく。エサとは?色鮮やかなチューリップ!…ではなくカタツムリ。オランダは湿地が多いのでカタツムリも多かったはず。エスカルゴはフランスだけど。<br> とにかく、鉄橋の上からカタツムリを撒いて、寄ってきた魚を風車の動力で動く網により捕獲する。これがオランダ釣りである。<br> なぜ禁止されるかと言えば、これは漁業権の問題になる。資本を投下して作った設備を、遊魚客にホイホイ使われてはかなわんのだ。漁業資源の保護もしなくてはならないし、また、鉄橋からの転落事故など起こると、管理者の責任も問われる。関係者以外お断り、ということだ。
写真から考察 補足 ナメクジだとすぐ食われるが、カタツムリだと殻に閉じこもるので、魚がムキになって突いているうちに逃げ遅れる。