nagajisの日不定記。
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官報 1900年07月06日 https://dl.ndl.go.jp/pid/2948396/1/8
稲荷停車場本家其他模様替工事 請負入札 があり、そのなかに「一煉瓦造瓦葺平家建一棟 建坪五坪」がある。これが現在のランプ小屋ではあるまいか。建坪はよく似てる。いい情報見つけた!と思ったものの、それが現在のランプ小屋だという証拠はなく、似たような別の建物である可能性もないわけじゃないのだった。悪魔の証明の類。他の駅の改修では『「ランプ」小屋』と明示していたりするしな。それは新築だが。模様替か……。
上淀川橋梁と下淀川橋梁の工事請負入札も見つけた。煉瓦はM32に注文しておいて建設はM33に入札なのだな。数百万個も要するんならそれを手配してからのほうが正しいやり方だろう。井筒の沈下も案外さっさとできるものらしい(例えば長良川橋梁改築工事、関西鉄道木曽長良橋梁の記録参照)。しかし2,286,000万個購入して(官報 1899年02月13日)積むのは約2,017,000(官報 1900年04月02日)ということは、うまくいけば17万個は余ることになる。これがすべてwasteだとしても相当な余り方。埋め草に使えば他の橋梁の複線化に足りたんではあるまいかと思ってしまう。あとこの入札が鉄道作業局計理部になっているのがちょっと不思議。訂正はまだ見つけられていない。
瀬田川橋梁は19@40ftで約85万個を要したと計算した。それからすると同じものをもう一線作ろうと思えば94万個購買で結構合う(官報 1899年04月01日)。