nagajisの日不定記。
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〇六・〇〇起床。大詔奉戴日にして〇七・四〇より大講堂にて式行わる。教育総監閣下の巡視〔赤線〕あり。土曜日の三・四時限の授業のみあり。二訓は一〇・三〇より柔道十分間、前例になき敢闘振りなりき。ついで閣下訓示あり。「日本人は精神力を以て敵機械科学兵器にあたる。体当りの戦法、米人は唯日本兵の死を怖れず来るがこわしと。ガダルカナル・アッツ・小田准尉の例。和寇の意気。元寇にあたりての力。須くかくあれと」会食。十三・〇〇見送り。以上なり。之にて予等は四度其の御巡視に会う。之が最後ならんと、十分その意気を示したり。
訓話と身体検査。体重が五六・五になれる外同なり。柔道。随意運動がなか〱自由にならず、其の己性を発揮出来ず残念なり。九月の始に言われた通りやられんことを望むものなり。今日は雨にて陰鬱にして且つ寒くなりぬ。良好なり。