nagajisの日不定記。
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分水嶺の峠を巡っていた頃「峠で十二支ができないか」と考えたことがある。名前に子、牛、寅、卯、・・・のついた峠を集めれば十二支の動物がすべて揃うんじゃないかと。同じ命題は山登りの分野では昔からよくされている。今年の正月に羊蹄山の写真つき年賀はがきを送った人は全国に何万人といるんじゃないか。そういうのを峠でできないかと考えたことがあった。
とりあえず手近にあった、地形図に掲載されている峠の一覧を虱潰しにしてみたのだけれども、結局「未」が見つからなくて断念した。「未」を「羊」に拡張しても同上だった。それ以外はすべて揃ったのだけれども。
そうやって断念したあと、愛媛県にある今生坂峠という峠が「羊坂峠」なる異名を持っているらしいと知った。現地麓に建っていた色褪せた案内看板にそう書かれていたのだ。以降の行程が詰まっていたうえ、予備知識なくそれを知り、なおかつ看板が不鮮明であったため、本当に今生坂峠=羊坂峠なのか確認するには至らなかった。とりあえず今生坂峠には行き、写真を撮っておいた。掲げた写真がそれである。1998年だったか99年だったかのこと。
なお十二支の候補はこんな感じである。うろ覚えなので詳しくはpdbでも見てほしい。
子:子別峠(熊本県)
牛:牛廻越か引牛越(和歌山県〜奈良県)
寅:獅子目峠(和歌山県)
卯:卯辰越(徳島県)
辰: 卯辰越使い回しか、龍ヶ飲水峠(岩手県)
巳:辰巳峠(鳥取県〜岡山県) 辰が気に食わなければ岡山県の蛇ヶ乢(おろがたわ)でもよい
午:馬越峠(同案多数)
未:???
申:猿ケ馬場峠(たしか長野県) 猿、申は代替案多数
酉:鶏峠(福島県)
戌:犬切峠(宮崎県)もしくは狼峠(広島県だったか島根県だったか)
亥:猪の子峠(大阪府)
「羊」のつく峠がないのは、羊や山羊が日本に定着してなかったからだろうか。そのくせ十二支に含まれてるのは不思議な感じがするが、そもそも龍だっていないしなあ。
写真に写っている枝に手挟んだ白いものは持参していた地図だと思う。明白なサミットがない平らな峠であったので、たぶんこのへんが最高所という場所に目印として立てたものだ。全然意味をなしていない。
唐招提寺と薬師寺へ。 中学生の時修学旅行で行った気がするのだが何一つ覚えていなかった。前者のほうが落ち着いた雰囲気があっていまの気分にぴったり。薬師寺は相変わらず庶民寄りというか商売上手というか。 だからあんなに建物立派なんだ。世渡り上手ほど御殿を立てたがるのは庶民もお寺さんも一緒なんだろうと思った。
ここ数年恒例となっていた年越し即原田神社詣で、及びおみくじは今年はしなかった。なんとなく違うことをせねばならぬように思えたので。そのかわり2日昼間に立ち寄った。おみくじは吉。昨年より少々よくなったうえ相変わらず安産である。
朔日も二日も雪に降られた。寒さは1日が底。久しぶりに正月らしい正月だったと思う(気候的な意味で)。