nagajisの日不定記。
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この辺りでKAWAROというと川崎炉材株式会社しかない。戦前の工場通覧には出てこないが、昭和22年版に児島(昭和13創業)、日生(昭和10)、三石(昭和13)、三石東(大正11)の4工場が現れる。最後の三石東工場はおそらく三石窯業を継承したもの。川炉のオシリは調べられていない。
川崎炉材はたぶん川崎製鉄と関係がある。印南の和田煉瓦もこの頃川崎重工業株式会社製鋼工場炉材工場になっていた。
これがたぶん一番古いやつ。三石の老舗工場・三石耐火煉瓦株式会社のもの。「チ」の添印がある。ディンプルのあるこのタイプは灘の酒蔵跡や神奈川県旧加藤邸でも見つかっている。後者は昭和10年以降とあるが、はて、そんなに新しいかな。新しいかも。市街のあちこちにこのタイプが転がってからな。
これはKAWAROの近くにあったもの。上半分が欠けていてディンプルがない。左側の刻印は「ニドヤキ」かも知れない。三石耐火煉瓦のニドヤキは縦書き時代からあった(汐留遺跡出土)。
京都の某所に転がっていたのも縦書の「三石耐火煉瓦株式會社」だったがディンプルなしタイプ。というか判断困難なほどに風化している。
三石神社の境内にぽつんと転がっていた。Mitsuishi−Taikarenga−Kabusikigaishaか。断定しにくいなと思っていたが三石窯業か三石耐火煉瓦かホシレンガ系かだから案外絞り込めるのかも知れぬ。上の38−10という番号が謎。
2日の玉造逍遥でこれを見つけていたのを思い出した。ホシレンガの起源であるH.S.耐火煉瓦(大正5)のもの。H.S.FIREBRICKは櫻井鹿蔵により商標取得済み。
H.S.耐火煉瓦製造所は昭和5年に社名を変更し、戦後にホシレンガになった。そのホシレンガも三石耐火煉瓦に吸収されて今日に至る。元ホシレンガ東工場。が三石窯業か。わけわかぞうや。
H.S.FIREBRICKは★〜★★★まであった。のちに星四こまで拡張。しかし星の数が多いほどよいのか、少ないほどよいのかわからない。ま、普通に考えたら★多いほうがグレード高そうだな。これは星一個。
服務後帰宅途中にラッパを吹きながら巡航している移動豆腐屋に遭遇した。そういえば寮生活中にもこの音を聞いたなと思って懐かしく思ったのだが、それはさておき、道端で雑談していたおっちゃん二人がそのラッパ音をもとに議論を始めた。一方は「とーふー」と表現しているとする従来説をとり、もう一人が「あーげー」ではないかと宣う。後者の発想はなかったのでちょっと瞠目した。音階もあがるし揚げも揚がるしでいいと思う。
ということは「どんどんどん、ぱふぱふ」のぱふぱふも「あげあげ」であり得るな。あの囃しはテンションをアゲアゲしたい時に無理やり挿入されることが多いからその点においても揚げ説は理に適っているぞ。おれはおっちゃん2のあげ説を支持するぞ。そんなことを考えながら議論の場を後にした。
今思えば「まめ」でもよかった。豆腐もお揚げさんも豆製品だからな。それ以外にも豆乳とかおからとかも売ることができるし、なんなら小豆とかひよこ豆とか売っても構わない。世間がどう言おうが私が支持する。
関西限定であれば箸でもよい。移動箸屋というのはなかなか斬新で良い商売じゃないか。思わぬところで重宝がられるに違いない。
奥様A「まあ、お箸折れちゃったわ。なんて不吉なこと」
移動箸屋「ぱ〜ふ〜」
奥様A「ちょうどいい所へ移動箸屋がきたわ。箸屋さぁーん」
↑どうでもよいことを描写するつまらなさを表現してみた。
コゲをカリカリして箸を折ってしまい「あ〜〜あ〜〜あ〜〜折〜れ〜た〜」と叫んだE氏などはその瞬間に箸屋が通りかかっていればあんなにも語り草にならなくて済んだだろう。惜しまれてならない。
「ラッパ音」と「ラップ音」は似ている。真夜中に家のあちこちから笑点のオープニングテーマの最後のような「パフ♪」が聞こえる。想像するだけで怖い。