nagajisの日不定記。
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今日は開校記念日なる為、授業はなく、八時二十分より棒倒し、十時より雄建神社祭行われたり。十一時より大講堂に於て、校長殿の訓話あり。昼食は会食なりき。タンゴの節句なるも由なり。赤飯・ちまき・菓子皆うまき物ばかりなり。食後、校長殿の恩師の話あり、後、校歌奉唱・熊幼万歳を行う。午後は校外訓育なりき十三時三十分出発し十七時二十分帰校す。貯水池・細川廊へ行く。然し予は棒倒〔人偏に致、と誤字、これに朱傍線と「?」〕しも訓育も行わざりき。大変残念なりき。
男子の節句なり。
点呼は簡単にとり剣術をなす。されど志気上らず。残念なり。食後家に手紙を出す。八時五十分に校庭に集合し九時より開校記念式あり。五月五日なるが故に、又四十三期生は入校直後にして未だ十分ならぬ故に三年前の今日なしたりと。
九時半頃より雄建神社の祭典(臨時大祭・例大祭を兼ぬ)あり。此の日合祀されたる方々は八柱にて、森田 徹閣下もおられたり。十時二十分終了す。
十時四十分より意気深き体育大会行わる。即ち篭球(各学年共、学班より二組)・野球(職員対一年、二・三年はなし。)・相撲(各学班より三名)・庭球・球戦(二・三年計百二十名四組に分る) 予は十二階段及び球戦の予定なりたれど、午後に至りて、鉄棒・十二階段・棒の登こうは中止となる。球戦は予の組偶数班に敗る。最後に棒倒しありたれど之も敗れたり。残念
校歌斉唱ありて解散す。
北島の祖母さんが見に来られたり。然して江口のお父さんは一泊されど夕に至り、帰佐されたり。
十五時より夕食まで寝台上に寝ぬるを得たり。いざ休まん。随意自習なり。
今日一日は斯くして過したるが休業の点にも依れどやゝ緊張味かけいたり。愉快な日なりき。本部前には、一ぱいに風をはらんだ鯉幟が泳ぎいる。
天候にめぐまれて九・〇〇より開校記念日式典ありて、同半より雄健神社祭が約一時間に亘りてあり、終に神楽あり。会食にては第二代の教頭殿香村氏の話あり。三代目は何事も発展の時なり。十三時より津下教官殿の「雄健」のいわれにつき講演あり。雨止み第二の決心の下に相撲あり。三は六に、四は一に惨敗す。柔道・相撲を一層するべきなり。胸囲を増すにも可なり。以後校内休養。取締となる。夕食後運動班の会合ありて二十時十五分まで十四教室に騒ぎたり。祝うべき此の日。元気に過した事を思う。良好。