nagajisの日不定記。
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今日は誠に忙しく何事も他になすことを得ず。午後に至り雨となり工作が変更されて大掃除と検査あり。終りて町田生徒監殿曰く「今後は悲観せずに卒業までしっかりやれ。自分は明日から三週間不在をする。帰りし時は笑わざる如くせよ」と。即ち是は我等にとりては最後の御教訓になるかも知れざるなり。必ず合格の意気にて陸大専科第二次試験の為に東京に出張さるるものなり。専科は柚木崎・浜崎生徒監殿と御三人本科は入江生徒監殿御一人なるべし。共に入校命ぜられん事を祈るなり。然して最後に我等に対し一々別れの敬礼をせられたり。胸にピンと来るものありき。我等一致団結し以てその御不在間を過さん。生徒監殿はおそくまで諸々と後仕末をなされ学校を後にされたり。品田・上田・志摩等と金峯山登山の準備まで行うも烈しき雨の為に中止す。
我日本軍人の非人間的精神力→一機をも大切とする時ラバウルに還りし機急に墜落す。後頭部を銃で打たれ弾未だある傷にて必ず死ぬものなるも克く機の大切なるを感じ此まで操縦し来れるものにて編隊解散着陸の時に気が安んじ死したるものなり。
良好なり。