nagajisの日不定記。
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昭和8年頃の縦断面図では清洲橋と同じ鎖式っぽく見えるのだな。詳細図がないので何ともいえないがピンが書いてあったり吊索にターンバックル様のものが挟まってる。
んで、平野橋は昭和10年完成。
キャスト:
ペデスタルパイル(Pedistal Pile)
「コンクリートパイル」用鉄管は長さ二五米内径五〇糎のものを用い其の先端には鉄製の沓を附し蒸気「ハンマー」を以て所定の深さまで打込みたる後係員の指揮に従い長さ数米毎に硬練「コンクリート」を投入し充分搗き固めつつ外管を引き上げ順次之を練返して杭全長を完成するものとす
※全長に渡り鉄筋を挿入
フランキーパイル(Franki Pile)
「コンクリートパイル」用鉄管は長さ二五米内径六〇糎のものを用い先ず最初に管内に適量の硬練「コンクリート」を投入し落差数米重量二・五乃至五・〇瓲の鉄槌にて充分搗固めつつ管底開口部に完全に閉塞して「コンクリートポイント」を形成せしめて所定の深さまで打込みたる後係員の指揮に従い長さ一・〇米乃至二・〇米毎に硬練「コンクリート」を投入し充分搗固めつつ外管を引き上げ順次之を練返して杭の全長を完成するものとす
※全長に渡り鉄筋を挿入
引用はいずれも『新淀川新橋架設工事書類』新淀川新橋マルチペデスタルパイル試験打工事設計書、新淀川新橋新フランキーパイル試験打工事設計書り。図は常磐書房高等土木工学シリーズ「基礎工及土木施工法」(谷口三郎著)とかこことかから。どちらも「マルチ」「新」のつかないほうなので実際と異なるかも知れぬ。田中式がみつからんかった。そのものずばりな「基礎工」という雑誌に場所打ちC杭の歴史が連載されたことがあるらしい。いつか見てみよう。
地味な土木分野のなかでもさらに地味な基礎工だが調べるといろいろな工夫があって面白い。C杭は要するにどうやって地盤に食い込ませるか(地中で引っかかる構造のものを作れるか)が鍵なので結構いろんなバリエーションがある。白石基礎工業はこの頃爆薬を使った場所打ちC杭を発明してる。地下で爆薬を爆発させて空洞を作ってC流しこむという、見様によってはとんでもないやり方だ。大洋組による大洋式ペデスタルパイル、あと現場打ちでないが清水組特許の無音無振動押込杭基礎工法なんてのもある。
プレファブでC杭を造るというのも当然あって、個人的には金森式のインパクトが大きい。打撃!打撃!打撃! あと大阪駅?の高架化で使われた武智杭もC杭だったがこんなかんじの節のあるものだった。って2年半前に同じこといってるぞ>nagajis(あせ
2012.1.4.追記:http://www.kyudou.org/cgi-bin/tdiary/?date=20120104#p01参照.