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旧道倶樂部録"

nagajis不定記。
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2011-12-02 [長年日記]

[産業遺産] 一覧

うむ.何をしたかったのか早速わからんくなってしまった.

「文化財」になれば「文化財」という価値が認められたことになる.保存の義務が生じる.保存される.「近代化遺産」にはそういうものがない.とりあえず古いものをそう呼ぶことにしただけであって,何か価値が生まれるものではない(近代化遺産だからといって価値があるとは認められてない.文化財になれば違うが)? 調査報告書では価値判断を下してないし.

いや違うか,「近代化遺産」という価値は認められてるけど法的に云々なんか.「近代化遺産」の考え方が一般に浸透すれば自然と価値が認められるか.

うーん,「価値」と「認定基準(認定対象)」を分けて考えないといけないな.ごっちゃになってる>nagajis

それからすると「近代土木遺産」は思い切ったことをしたのだなと思う.認定と価値判断を同時に行なったので,たとえそれが恣意的なものであるとしても,どんくらいの価値があるかひと目でわかるようになった.利用する側としてはわかりやすい.土木学会がAランクと認めたよ!というようなことが言いやすく,言葉が浸透し認知される前から「土木遺産=価値あるもの」というイメージを与えられる.勝手に「超A級廃道!」て言っちゃうようなもんやね.

一方でわが産業考古学会の「推薦産業遺産」は影が薄い.しかし制度が始まったのは行政や他学会よりも先んじているし,なにより制度の趣旨がいい.文化財指定*されていない*物件を対象とし,認定することで,物件の価値を世間にアピールしようというもの.こういうボトムアップなやり方は地道だが必要なことだろう.

ToDo:近代化産業遺産
    http://www.jsce.or.jp/committee/jyuten/files/H19j_03.pdf

文化庁の文化財行政

重要文化財(建造物)

定義の典拠
文化財保護法
ものさし(対象)
建築物,土木構造物及びその他の工作物のうち,次の各号の一に該当し,かつ,各時代又は類型の典型となるもの
  1. 意匠的に優秀なもの
  2. 技術的に優秀なもの
  3. 歴史的価値の高いもの
  4. 学術的価値の高いもの
  5. 流派的又は地方的特色において顕著なもの

登録有形文化財

定義の典拠
文化財保護法
ものさし(対象)
原則として建設後50年を経過したもののうち,
  1. 国土の歴史的景観に寄与しているもの
  2. 造形の規範になっているもの
  3. 再現することが容易でないもの

重要文化的景観

定義の典拠
文化財保護法
ものさし(対象)
地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された次に掲げる景観地のうち我が国民の基盤的生活又は生業の特色を示すもので典型的なもの又は独特のもの
  1. 水田・畑地などの農耕に関する景観地
  2. 茅野・牧野などの採草・放牧に関する景観地
  3. 用材林・防災林などの森林の利用に関する景観地
  4. 養殖いかだ・海苔ひびなどの漁ろうに関する景観地
  5. ため池・水路・港などの水の利用に関する景観地
  6. 鉱山・採石場・工場群などの採掘・製造に関する景観地
  7. 道・広場などの流通・往来に関する景観地
  8. 垣根・屋敷林などの居住に関する景観地
(うち太字のものが『産業遺産』にかかるもの?として挙げられてる)

近代化遺産

定義の典拠
見つけられず.文化庁施策「近代化遺産(建造物等)総合調査」により,各都道府県の教育委員会が調査を行なう.
主として近代的技術によって造られた産業・交通・土木に関する構築物(文化庁サイト
参考:近代の文化遺産の保存と活用について(報告)(平成7年10月16日 近代の文化遺産の保存・活用に関する調査研究協力者会議の報告)
ものさし
文化財としての価値の評価基準は明示していない.
県によっては「価値評価」の項目を設けたところがある(福岡県).山口県・愛知県・岡山県・兵庫県は共通の「調査票」を用いて調査.
※大分県は保存状況・利用状況をA-Dの尺度で評価.保存状況「A:良好,B:普通,C:不良,D:その他」利用状況「A:当初のままで利用,B:一部変更して利用,C:廃棄・廃屋,D:その他」.ある意味物件の価値判定と取れなくもない.

歴史的砂防施設

定義の典拠
歴史的砂防施設の保存活用ガイドライン[国交省・文化庁(2003)]
江戸期以降の砂防関連施設で,文化財指定されているもの?
ものさし
登録有形文化財に準拠しながら具体的な例示を加える
  1. 国土の歴史的景観に寄与しているもの
    • 特別な愛称で親しまれている
    • その土地を知るのに役立つ
    • 絵画など芸術作品に登場する
    • 新たな景勝を創出した
    • 地域の発展に貢献している
  2. 造形の規範になっているもの
    • デザインが優れている
    • 著名な設計者や施工者が関わった
    • 後に数多く作られるものの初期の作品
    • 時代や建造物の種類の特徴を示す
  3. 再現することが容易でないもの
    • 優れた技術や技能が用いられている
    • 現在では珍しくなった技術や技能が用いられている
    • 珍しい形やデザインで,他に同じような例が少ない
歴史的砂防施設の価値をどこに見出すかについて,
施設自体に係わる事項
材料:構成する材料(材質・色調)
形態:構造形式(外観と構造)
技術:技法の継承,再現
土地との関係に係る事項
地勢,地質を考慮した特徴的な形態
周辺の自然と一体となった景観

歴史的公共建築物

定義の典拠
国交省・文化庁「公共建築物の保存・活用ガイドライン」(2002)

国土交通省及び文化庁の指導のもとに平成13年度に「歴史的公共建築物の保存再生活用に関する懇談会」を設置し、保存・活用にあたっての障害となる問題の解決方法を調査するとともに、これまでの事例をもとに歴史的公共建築の保存・活用の手法をガイドラインとしてとりまとめた。(Google BooksのAbst.より)

対象
(古い公共建築物.詳細は未見)
ものさし
公共建築物の多様な価値=5つの評価軸
  1. 歴史的評価
    • 建物の時代的特徴からみる先進性,成熟性,希少性(学術的位置付け)
    • 記念性
  2. 文化的評価
    • 芸術性,観賞性,設計者の意図
    • 地域文化への貢献
  3. まちづくり上の評価
    • シンボル性(ランドマーク)
    • アイデンティティの形成,地域振興
    • 誘発性
  4. 機能的評価
    • 建物位置,利便性
    • 安全性(耐震,防災,防犯等)
    • 快適性,環境負荷
  5. 経済的評価
    • 土地利用,施設利用状況
    • 維持管理費,不動産価格(および将来的な費用対効果の可能性)

文化的景観・歴史的風致(地区)

定義典拠
採掘・製造,流通・往来及び居住に関連する文化的景観の保護に関する調査研究会『都市の文化と景観』(2010)
同会報告[文化庁]
地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律[国土交通省]
対象
文化的景観.ものさしにあてはまるもの(と思う)
ものさし
    1. 一定の場・空間に所在し,自然的・歴史的・社会的主題を背景とする一群の要素が全体としてひとつの価値を表していること
    2. 諸要素の関係及び機能が,現在に至るまで何らかの形で維持・継続されていること
    3. 記憶・活動・伝統・技術等の無形の要素に特質が観られること
    4. 一般に広く受け入れられていること
    1. 景観が歴史的・社会的に重層して形成されていること(景観の重層性).例えば
      • 都市の計画又は設計理念が明確かつ特質を持つこと(例:金沢市街地)
      • 計画の全部又は一部が地割(緑地を含む)として残存していること(例:宇治)
      • 過去の計画における土地利用の区分が現在の地割に影響を与えていること(例:萩市街地)
      • 各時代に計画的に配置された街路・水路等の都市の骨格を表す痕跡が残存すること(例:堺環濠都市)
    2. 景観がある時代又はある地域に固有の伝統・習俗,生活様式,人々の記憶,芸術・文化活動の特徴を顕著に示し,象徴的であること(景観の象徴性).例えば,
      • 地域における伝統や習俗等によって象徴的な意味を持つこと(例:高山市街地)
      • 地域の人々の記憶の中で象徴的な意味を持つこと(例:平和通り)
      • 芸術・文学などにおいて多様に表現されていること(例:城崎温泉街)
    3. 特定の場所とそこで行なわれる人間の行為(活動)との関係が景観形成に影響を与えていること(景観の場所性).例えば,
      • 地域特有の生活・生業等によって独特の特性を持つ場所であること(例:巣鴨地蔵通商店街)
      • 地域社会・信仰等の観点から意味ある場所又は聖なる場所であること(例:浅草界隈)
    4. 諸要素が形態上・機能上,有機的な連関を顕著に示し,全体として一つの価値を表していること(景観の一体性).例えば,
      • 自然環境とその持続的な利用システムが景観形成において重要であること(例:四万十川流域)
      • 地域におかる社会的・経済的なつながり又は諸制度(例えば,産業地−都市−港湾,都市−農村−産業−流通等)が,計画的・非計画的であることを問わず,全体として景観形成において重要であること(例:佐渡金山)

建造物

定義典拠
日本建築学会「建造物の評価と保存活用のガイドライン
ものさし
5つの基本的価値
  1. 歴史的価値
  2. 文化・芸術的価値
  3. 技術的価値
  4. 景観・環境的価値
  5. 社会的価値

産業遺産−推薦産業遺産(産業考古学会,1985)

定義の典拠
産業遺産(Industrial heritage):国際産業遺産保存委員会(TICCIH)のニジニ=タギル憲章

Industrial heritage consists of the remains of industrial culture which are of historical, technological, social, architectural or scientific value. These remains consist of buildings and machinery, workshops, mills and factories, mines and sites for processing and refining, warehouses and stores, places where energy is generated, transmitted and used, transport and all its infrastructure, as well as places used for social activities related to industry such as housing, religious worship or education.

産業遺産(Industrial heritage)は,歴史的,技術的,社会的,建築的または科学的価値のある産業文化の遺跡(remains)で構成される.これらの遺跡は,建物や機械,工場,鉱山およびその処理・精製の​​ための施設,倉庫,店舗,エネルギーを生成・送信・利用する施設,輸送,それらすべてのインフラ,産業に関係する社会活動のために使用される場所(住宅,宗教礼拝,教育施設など)により成り立っている.(nagajis勝手訳)

産業技術の歴史を実証する遺跡・遺構・遺物の総称(産業考古学会『日本の近代を開いた産業遺産 推薦産業遺産1985〜2010』P197)
推薦産業遺産制度:産業考古学会公式サイト

「産業遺産の多くが,文化財保護法などによる有効・安定な保存措置を受けていない現状を考慮し,「保存を必要とする重要な産業遺産のうち,国あるいは地方自治体による文化財指定を受けていないもの」について,本学会が独自に選定・推薦を行って発表」(『日本の近代を開いた産業遺産』P197,強調nagajis)

対象
具体的には「北見市のハッカ取卸油生産機械群」「住友赤平立坑櫓と関連資料」「積丹半島泊村の田中の袋澗」等々.機関車単体,設計図面と関連資料等も.
ものさし
会員推薦を審議し認定

近代土木遺産−選奨土木遺産(土木学会,2000)

出典典拠
「日本の近代土木遺産−現存する重要な土木構造物2800選−」(土木学会,2005)
土木学会公式サイト「選奨土木遺産
対象
土木構造物.
  1. 橋梁
  2. トンネル
  3. 水門(樋門・閘門)
  4. ダム(砂防,水道,発電,農業)
  5. 河川構造物(堤防・堤),海岸・港湾構造物(防波堤・灯台)
  6. 発電・水道施設
それぞれに対し3つの評価軸で評価.
  1. 技術
    1. 年代の早さ
    2. 規模の大きさ
    3. 技術力の高さ
    4. 珍しさ
    5. 典型性
  2. 意匠
    1. 様式とのかかわり
    2. デザイン上特筆すべき事項
    3. 周辺環境との調和
    4. 設計当初のデザインに対する意識の高さ
  3. 系譜
    1. 地域性
      1. 気象
      2. 地形・地勢
      3. 材料の供給
      4. 運輸状況
      5. 地場産業
      6. 起業意識
      7. 外交・行政
      8. 人脈・技術者
    2. 土木事業の一環としての位置付け
    3. 故事来歴
    4. 地元での愛着度
    5. 保存状態

      について,構造種別に評価,A〜Cのランク付け.

機械遺産(機械学会,2007)

対象
Site(機械遺産のある歴史的な風景)
Landmark(機械を含む象徴的な建造物・構造物)
Collection(保存・収集された機械)
Documents(記録に残る機械関連文書類)
評価
  1. 機械技術発展史上重要な成果を示すもの
    • 機械技術で独創性または新規性のあるもの
    • 品質または性能が優秀なもの
    • 機械技術の進歩発展の過程において一時代を画したもの(改良発達)
    • 新たな産業分野の創造に寄与したもの(波及効果のあったもの)
    • 設計上特筆すべき事項のあったもの
    • 日本のものづくりの心と技を端的に示すもの
  2. 機械技術で国民生活,文化・経済,社会,技術教育に対して貢献したもの
    • 国民生活の発展,新たな生活様式の創出に顕著な貢献のあったもの
    • 国民生活・文化に貢献したもの
    • 地域の発展と活性化に貢献したもの
    • 社会,文化と機械技術の関わりにおいて重要な事象を示すもの(最初,最古のもの)
    • 動態保存で現在も活用されているもの
    • 製造当初の姿を良く留めているもの
    • 意匠上特筆に値するもの
    • 機械技術の継承を図る上で重要な教育的価値を有するもの

重要科学技術史資料「未来技術遺産」(国立科学博物館,2008)

典拠
H12「産業技術史資料の評価・保存・公開等に関する調査研究」
ものさし
  1. 産業技術史上重要な成果を示すもの
    1. 産業技術の発展の重要な側面及び段階を示すもの
    2. 国際的に見て日本の産業技術発展の独自性を示すもの
    3. 新たな産業分野の創造に寄与したもの
    4. 地域等の発展の観点から見て記念となるもの
  2. 産業技術を次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの
    1. 日本のものづくりの心と技を端的に示すもの
    2. 我が国産業技術の発展に貢献した代表的人物の創造的活動の事跡を示すもの
    3. 試行錯誤,失敗の事例など産業技術の継承を図る上で重要な教育的価値を有するもの
    4. 次世代の技術者となる若者の創造性や技術開発意欲を高めることに貢献するもの
  3. 国民生活,経済,社会,文化のあり方に顕著な影響を与えたもの
    1. 国民生活の発展,新たな生活様式の創出に顕著な貢献のあったもの
    2. 日本経済の発展と国際的地位の向上に一時代を画するような顕著な貢献のあったもの
    3. 社会,文化と産業技術の関わりにおいて重要な事象を示すもの

情報処理技術遺産(情報処理学会,2009)

典拠
対象
  1. 技術史的成果・製品
    • その時代において独創性または新規性が著しかったもの
    • その時代において性能が格段に優れていたもの
    • 情報処理技術の発展過程において一時代を画したもの
    • 新たな産業分野の創造に寄与したもの
    • 技術的波及効果の大きかったもの
    • 製造技術上特筆すべき工夫があったもの
    • 日本あるいは世界の標準的な技術となったもの
    • 日本独自の技術で他国に類を見ないもの
    • 最初あるいは現存する最古のもの
    • 動態保存されあるいは製造当初の姿をよく留めているもの
    • 意匠上特段の創意があるもの
    • 情報処理技術の継承を図る上で重要な教育的価値を有するもの
  2. 生活,文化,経済,社会に著しく貢献した情報処理技術・システム
    • 国民生活の発展,新たな生活様式の創出に顕著に貢献したもの
    • 社会,文化と情報処理技術の関わりにおいて重要な事象を示すもの

でんきの礎−礎賞(電気学会,2008)

典拠
ものさし
  1. 技術史的価値
    電気技術の発展史上重要な成果を示す物件,史料,人物,技術,場所など
    1. 未来技術に貢献をしたもの(途中で埋もれた技術も含む)
    2. 独創的で第一号になったもの<礎賞>
    3. 世界的業績になったもの
    4. 技術革新をもたらしたもの
  2. 社会的価値
    国民生活,経済,社会,文化のあり方に顕著な影響を与えたもの
    1. ライフスタイル,コミュニケーション方法を変え,新しい文化を築くなど,社会変革をもたらしたもの
    2. 広く世の中に普及し,一般的となったもの
    3. 伝記に関連する産業あるいは事業に著しく貢献したもの
    4. 世界標準になったもの
    5. 循環型社会を支える技術のさきがけとなったもの
  3. 学術的・教育的価値
    電気技術を次世代に継承する上で重要な意義を持つもの
    1. 新しい概念の提案,電気理論の構築を行なったもの
    2. 学術として電気工学に貢献したもの
    3. 電気工学の教育に大きく寄与したもの

化学遺産(日本化学会,2010)

典拠
対象
  1. 化学の発展史上重要な成果を示すもの
    • 独創的または新規性のあるもの
    • 進歩発達の過程において一時代を画したもの
    • 新たな市場,産業分野の創造に寄与したもの
    • 技術革新を伴う原料転換によって化学工業の発展に寄与したもの
  2. 国民生活,文化,経済,社会,教育に対して貢献したもの
    • 国民生活の発展,新たな生活様式の創出に顕著な貢献のあったもの
    • 社会・文化の発展,地域の活性化に貢献したもの
    • 歴史的遺産として保存され,当初の姿をよく留めているもの
    • 動態保存で現在も活用されているもの
    • 化学の継承を図るうえで重要な教育的価値を有する歴史的遺産
ものさし
  1. 対象物が,独自性を有すること(たとえば,日本国内で初めて開発されたもの,日本国内で初めて生産されたもの,現存する最古のもの,国際的に見て独自性があるものなど)
  2. 化学史上に重要な位置を占めるもの
本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
_ TUKA (2011-12-03 21:53)

nagajis本を買いに行ったのに置いてなかった。残念。<br>廃道3はあるのになあ。<br>ちなみに検索機では「ゲーム攻略本」にカテゴライズされてましたよ。

_ ocoze@三重 (2011-12-04 01:24)

写真のありか発見しますた。長浜大橋と神通川橋梁の間の川にプカプカしてますた。<br><br>すべての人がネットを使える訳ではないですが,こういう紙とネットのハイブリッド書籍というのもいいですね。

_ ocoze@三重 (2011-12-04 01:48)

禅海の項の補足訂正がリンク切れしてます。


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