nagajisの日不定記。
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今年最後という感じが全くしないな・・・。毎度毎度の追い立てられの一つという感じだ。それはそれでよいと思うけれども(無理に季節感を出してもなあ)。
ここ数日急に友ヶ島の発電所施設のことが気になっている。あれが本当に当初からあるものなら現存最古の発電所建屋ということになりはしないかと思うのだ。要するに火力発電の施設だからな。
戦後に南海のものになって、友ヶ島内のキャンプ施設に給電するため多少改修されたらしいのだが、建屋は明らかに煉瓦積みだし、未だに「危険物貯蔵所」のプレートが掲げられているということは、今でも多量の燃料が置かれているのだろう。だとすると中にはまだボイラーがあったり、するんじゃないか。
今年の選奨土木遺産には里川発電所が現存最古の水力発電施設として表彰された(M45頃開業)。宮城第一発電所なんかも本家米国に認められておる(建屋は新しいが設備はM37開業時のもの)。友ヶ島電灯の発電所はM34.9.に完成している。
古さでいえば生石山電灯のほうが古いけれど、あれはもう廃墟だからなぁ。
200年間貸与品のリベット断面でないほう。リベット側はさすがにカミソリ一枚入らないような密着をしているが、そうでない側は若干隙間がある。とはいえこれだけの精度で接しているのはさすがだと思う。リベットはリベットのせん断力で保っているのではなく、リベットによって密着された部材同士の摩擦力で保っている。それを教えてくれる教材である。
国立国会図書館デジタル送信より拾った「東京府勧業課雑誌(4)」より。府下某氏の煉瓦工場の製造法、らしい。
煉瓦石製造法煉瓦石製造は荒木田土(府下隅田川近村より出づ)を取り其中に混する所の塵芥を去り日光に乾燥し鍬を以て之を砕き銅筒を以て之を篩い細粉となして水を[氵+麗:そそ]ぎ又鋤を以て之を煉(ね)り筵を以て之を蓋(おお)い放置すること四五日間其間毎日之を煉り而して後細工板の上に長さ一丈二尺高さ四尺幅一尺程に積み上げ此積み上げたるものを銅線にて三分位に鋤き切り又能塵埃を去り且つ煉り上げて後木製の模(かた)に入れ之を取り出して而して其最初のものより順に小舎(こや)の内に積み重ね乾し上げて又日光に乾かし竃に入る其竃の内には十二個の段あり此竃に入る煉瓦の総数は大凡八千個にして竃に薪を入れ火を焚き全竃中平に火気を通し之を焼くこと三昼夜にして其竃口を塞ぎ土を以て之を密封し放置すること二昼夜にして全く煉瓦石を成す但し火の表に当りし煉瓦は黒色にして火の裏のものは赤色を為すなり
後年の製造法指南では採取した土を一年間寝かすとするものもある。使用しているのは登窯と思われ、これは堺の一窯約一万個という記録と相通じている。一度小屋の中で乾かして再度天日干しというのも似ている。まあ、そういう基本的なところは似ていないはずはないか。
できれば「木製の模(かた)に入れ」のところを詳しく教えて欲しかった・・・