nagajisの日不定記。
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田舎に居た頃よりも頻繁に「直撃」されているような気がしてならない。特に今回のはいかにも真艫という印象。建物は震える三階の看板はバタつく窓を少し開けて恐る恐る外を除けば葉っぱやら木の枝やら得体の知れぬゴミやらが吹き飛び去っていく空。雲も激しく流れ行く。あまりに速度が速いので雲なのか雨の濃淡であるのかも判断がつかぬ。台風を恐ろしいものと感じたのは久方ぶりではなかろうか。
13時を回った頃から電灯が暗くなる瞬間があり、ピークの頃には明らかに瞬断して照明が瞬いたりし始めた。うして風雨ピークが過ぎかけた頃に完全停電。暗い部屋の中にぽつり取り残される。昼間とはいえ読みかけていた寺田寅彦全集を持て余すような暗さであって、そうなって初めてハテ困ったなと思ったりもした。幸い停電は5分もしないうちに復旧しtたのだけれどもどういう経緯で復旧したのだろう。電力会社の人が頑張ってくれたものか。機械的にブレイクしただけか。
結局ほかにすることもなく本を読んでは寝て起きては飯を食ってまた寝てというような一日を過ごす。そのせいで夜中の今眠れずに困っている。原稿のほうはほとんど進まず。インプットばかりが多くて出ていくものがないというか、やたらに食ってばかりなのに便所と疎遠というかーーー腹一杯で困っているわけではないのだ。腹か脳かにブラックホールが入っていて、インプットをことごとく吸い込んではばらばらにして異次元へ吐き出しているかのような状況。