nagajisの日不定記。
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ギャートルズかボヨヨン岬かというような書き間違いをしていたので修正した。それはどうでもいいことで、この間から対峙している煉瓦がまさにこんな金属性の清音がする良質の煉瓦である。モルタルを剥がすためにハンマーを振るっているとキンキンやかましくて耳が痛くなってくる。
「金属性」かつ「清音」であるところに稀有性があるようだ。金属音がすることはままある。乾いた音がすることもある。両者組み合わさったキンキンなやつはそうあるものじゃない。叩き過ぎて表面に疵が入るのを心配したり割れてしまうことを怖れたりするような煉瓦のほうが多い。
そういう音がする割に表面は結構小さな罅だらけであったりする。不思議なものである。恐らく胎土が均質で、内部に空洞があったり斑になっていたりはしないのだろう(まだ割ってないので内部はわからない)。しかし実際のところはそこまで硬い煉瓦である必要はなかったと思われ、だからこそ手抜きな煉瓦が当たり前のように転じているのであろう。関西の煉瓦には合理的手抜きがあって、そこにもっとも強く惹かれる。親しみを覚える。