nagajisの日不定記。
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先日伊丹のライオン屋へ行った折に旧西国街道を通ってみて、昆陽のあたりで稲野村道路元標に遭遇した。あるとわかって出掛け見つけてもあまり嬉しくないが---集めることが目的になってしまいがちだからな、沢山集めたところで意味解釈がなければ無闇矢鱈なモノ集めと変わらない---、知らずに出会うとやっぱり嬉しい。兵庫県の元標には「兵庫縣」って彫ってあったりしないのだな。
その前は別所に行って別所村のを発見した。「別」ばかりはっきり読めるので梵字かなんかかと思った。下の方にうっすらと「道路元標」の字が読める。
同じ兵庫県内でも形状が違う。郡に設置が任されていたからか?
貝塚市の下水マンホール。雨水用。「う」のところだけ打ち替えた痕跡がある。何故に? と思ったら「おすい(汚水)」の「お」を書き換えて流用しているらしかった。
なるほど賢いやり方だ、と素直に感心してみた私だったが、その隣に
があってすべてが台無しになってしまった。
これは多分、かなりな完璧主義者の手によるものと思われる。「う|お」と「すい」の字体のバランスが揃わなくなることを危惧したのではないか。
あるいは、はじめから「おすい」「うすい」のパターンブロックがあって、鋳造するときに文字列ごと入れ替えるのかも知れぬ。いずれにしても「う|お」だけが浮く状況を避ける事ができる。
下の例では「おすい」のブロックにかかるようにライナー痕があるのが注目される。「お」の二画目のくるっとまわったところ、「す」のループの内側、そのへんによく湯が回ったものだと思う。