nagajisの日不定記。
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インチと尺寸と規格をすり合わせるのが面倒なのでこんなのを作った。ミリ単位でサイズを入力すれば尺寸・インチに換算した上で近い規格を示してくれる。
尺寸は5厘刻みで、インチは1/8インチ刻みで規格化した。窯業便覧では64分のとか32分のとか書いているけどそこまで細かく厳密に定めた規格だったわけではあるまい。おそらくはメートル単位に換算された数値を再度インチに換算している。もともとインチで日本に入ってきたはずで、それをセンチに直した数値表を参考にしてまたインチに換算し直しているはず。イギリス国内では1/8インチが最小単位的に使われとった。
規格化した値と規格の値がぴったり一致するほど濃く、5厘or1/8インチずつ離れるごとに薄くなる。薄いやつは1分(3.03mm)もしくは1/4インチ(6.35mm)大きいか小さいかの範囲にあることを示しておるわけである。
これをやりたかった最大の理由は、規格に寄せることやなくて、実際の数値を尺寸5厘刻みで読んだ時と1/8インチ刻みで読んだ時とで値が変わってくることを視覚化してみたかったということ。54ミリも55ミリも1/8インチ規格化すると同じ値になる。5厘規格化すれば若干異なる値になる。それをさらに1分で規格化すればなおさら異なるだろう。日本の規格で1分違うと異なる規格の領分に侵食してしまう。
並形や東京形の寸法を放り込めばそれぞれの規格の類似形を調べられるわけだが、どれ一つぴったり一致するものはない。Staffordsher形が東京型に類似する程度。
そもそも日本の文献で「イギリスの普通の煉瓦のサイズ」的にぞんざいに示された値は本家イギリスの辞典の値とも違っている。にんともかんともである。なので馬鹿みたいにいろんな規格を並べてあるが後ろ半分はほとんど無視して良い。イギリス形でも種々寸法があることからもわかるように本家でも定形寸法が存在しなかったということであって、日本の規格を外国規格に寄せていく意味はほとんどありゃしねーってことになってしまう。あとは実測値放り込んでどうなるかだ。