nagajisの日不定記。
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酒を呑んで寝潰したい衝動を何とかかんとか押さえ込んで書き出すことに成功する。書き始めれば何とかなるもので、第一章に予定していた京都鉄道のことをまああらかた書き終えることができた。素直に自分を褒めてやりたい。
情けない気分をなあ酒ないで消すことは不可能である。薄めようとすればするほど酒精分が増すばかりで、哀しみに酩酊するのが関の山。ちうよりも夜眠れなくなって苦労することのほうが苦痛である。昼間起きて夜寝る生活のほうがよい。
株式分割払込制度のこと。企業にとって未払込分は資産になる。払込を要求することは企業の一任でできる。未払込の株が残っている限り新株の発行はできない、ということはそれ以上の資金を集めることはできないが、未払い分の払込を求めることで資金調達はできるし、それが残っていたほうがある種の担保になる(仮に企業が倒産したとしても、その未払い分を徴収することで負債者に支払うことができる)。未払い額があるということはそれに頼らなくてもやっていけているという証でもあったかも知れない。払込要求は設備投資をする際だとか銀行から金を借りる時の担保保証のために銀行から求められて行なわれることもあった。あと経済が冷え込んで資金不足になった時にも未入金を回収することで何とかしようという思惑も。あ、会社設立時には株式がすべて購入されている必要があった。それぞれの株の所有者が決定している必要があった。ただその株の額面のうち一部しか支払わていないわけで。残りはいずれ会社の望む時に払込を要求して回収する。この方式であれば会社設立は容易だ(買う方は最初から多額の資金を有している必要がないので広く浅くばらまく?ことができた)。利益分配は払込額に従って、議決権は一株一票。
もし株主が払込に応じない場合はその株の権利を剥奪し競売にかけることができた。新聞で見た株権失効の広告がそれだ。そうして新たな株主に渡る。あるいは株主は所有する株を株式市場で処分したり追加購入したりできた。人気があれば額面程度かそれ以上で売れる(配当が高いから)。人気がなければ50円株が20錢にしかならなかったりした。全額払込済の株=旧株、未払いがある株=新株で、どうも新株のほうが市場価格は高かったらしい。これは何でだろう?追加で払込を求められる可能性があるのに。ここだな、ここから少しわからんくなる。
結局のところ、最初の資本金設定が誤っていたということだろうか。諸経費を低く見積もりすぎ、園部まで開いた時点で資金が底をついてしまい以西にとりかかれなくなった。かといって株を追加発行するには株主総会で同意を得ねばならず、途中で資金がなくなったからなどという理由ではおそらく納得してもらえなかっただろう。頑張って舞鶴まで開通させたところでそう劇的に収入が増えるわけでもなかった。だったら現状の路線を経営してその利益を株主に還元する装置として据え置いたほうが、会社にとっても株主にとってもよかったかも知れぬ。鎮守府と京阪神を連絡するという矜持の部分を捨ててしまえば。