nagajisの日不定記。
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わかったつもりになった瞬間に瓦解するのはいつものことのようである。表面計測が狙っている煉瓦規格の等縮小とは限らないとはわかっていて、だから20セットも測ってきたわけなのだけれども、その結果として得た平均値が規格通りでない事例がどんどん出てきている。例えば琵琶湖疏水。計測した構造物ではどれも厚さが2寸に満たないものばかりなのだが、手持ちの蹴上工場製品を測ってみると確かに2寸ある。平の中央付近では確かに2寸ほどあるんだ。それを長手や小口で厚測定すると3mm以上薄くなってて、それが偶々の事象ではなく、どの煉瓦もその傾向であるらしいのだ。そうしてそんな芯の厚さは構造物では測れない。表面計測をする以外にない。そうやって測った表面計測の値を規格推定に使えないとすれば今までやってきたことが全部わやになってしまうのである。
改めて手持ちの煉瓦を調べてみると、表面計測と芯計測(各面中央で長手・小口・厚を測るようなもの)では1mm前後厚く測れるのが普通で、場合によっては厚が3mm変わる場合もある。特に長手で厚を測ると芯厚との差が大きいようだ。長手も芯厚と長手面の表面計測とで3mm前後は変わる。これは比率的に当然のことと思われる。3mm違えば表面計測で7.3寸が芯で7.4寸になるわけだから、並形を7.4寸とすることに不都合はなくなるわけである&どうりで並形ジャストが見当たらないわけだ。
結局のところ、ものの測定値から元の規格を正確に推定することが可能なのは、バラバラになった煉瓦を一個一個計測できるような特殊な場合に限られて、構造を保った煉瓦積みの表面を測ってするようなのは至難の業、時間の無駄に近い行いだと考えたほうがよろしい。
もっとも、芯が必ず厚くなるとは限らず、きれいに作ってある煉瓦では表面計測でもそれなりに良い値になることも多かった(手持ち煉瓦総皿絵の結果)。一般の建築に使われたような上等な煉瓦なら表面計測でもイケルのかもしれない。鉄道暗渠とか橋台とか砲台建築とかいった“雑い”建築物ではそこまで上等品を用いていないだろうから、そういうのでは表面計測と芯計測で差が大きいものと思う。表面計測の値は表面計測値として参考にはなるかもしれないが、それを既存の規格に寄せるなら相当考えなきゃいけない。
琵琶湖疏水の煉瓦が厚薄めの平均値になるのは、ある特定の工場の製品ばかりを使ってあるからかもしれない。その工場の製品は統一的な製造法に則っているはずなので、できあがったものはどれも同じような癖が現れることが想像される。焼き方とかも含めて。
総皿絵をしつつある中で雲母含有煉瓦がけっこう見つかった。一番意外だったのは琵琶湖疏水工場製品。□疏も○疏もそこそこ入っている。奈良の平岡窯とか、小島煉瓦の製品とかも。津守煉瓦の小さいやつにも入ってたのは意外。津守のは狭山時代のやつじゃないかと想像していたが、浪速区でもいいっちゃあいいのか、阪府授産所のも含んでたわけだし。でも結構よく焼けているように見えるんだよねえ→件の小六稜星。それら元から入ってたやつと、モルタルの砂に含まれていたやつとをちゃんと見極めないといけない。江之子島庁舎、生石山第一・第二、揖保川橋梁辺りはモルタルに(も)多く含まれている。揖保川橋梁にあるからといって山陽鉄道がぜんぶそうとも限らないのがちょっと不思議だ(夢前川橋梁のモルタルには含まれない)。現場の川砂を使ってて、そこに含むか含まれないかの問題なんだろうか。
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