nagajisの日不定記。
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今日より本確的に夏めいて来り。故に、今日より夏衣袴を着用す。野には花咲き、空には鳥さえずり、長閑けき中に、我等は怠落の此処を生じやすし。日曜は特に、自然と親しむは可なれど、平常の日に於ては緊張を欠く事なく勤めざるべからず。
終日、一昨日の接種が痛し。されど我慢をし体操・柔道を行いたり。何事も精神なり。柔道の際等接種の痛みも忘れいたり。痛しと思わば痛し、痛からずと思わば痛からず。
〔欄外朱:然り気魄でゆくべし(nagajis:魄より前は心許なし)〕
午前、歴史考査あり。四十五分授業にして四時間ありて後、本校第三期の先輩篠塚中将閣下の訓示あり。その内容、
一、今日一日という観念を持ち、一日一日を修養せよ。今日の事を明日にのばすな。斯くしてこそ立派な将校となる。
二、伝統を発揮せよ。
斯く我々の先輩は我々の事を心中に銘じておられるなるか。我々須く其の言に従い立派なる伝統を作らん。