nagajisの日不定記。
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明治天皇崩御あらせられてより三十年にあたりての所感
あさみどり澄みわたりたる大空の
尋木をおのが心とぎかな
さし昇る朝日の如くさわやかに
もたまほしきは心なりけり
我等敬仰の的は何ぞ。一に 明治天皇にあられるなり。幼年学校に関しては最も御心を留めさせられたり。
今日皇室の御殊過深かゝりしも我々を将来立派なる将校となさんがための大いなる思召なり。我々は斯くの如き国に生をうけ、尚且つ将校生徒として学ぶ、誠に光栄の至りならん。我々は克く意を体し直ちに実行せん。
最初述べたるが如き日なる故四時半非常呼集にて起き雄叫神社前ににて部長殿 聖旨を奉読せられたり。内務検査 昨日より努めたる結果室非常に整いたり。九時より十二時までの間に検査ありたれど、生徒監殿等の質問に対し一般に答解不良なるは遺憾となす所なり。一層訓育学科に努むべきを感ず。
夕食後台上にて照屋さん外二名の予科生徒の話を聞く、(本校四十三期生三訓の方)克く我等を思わるゝ彼の言は実に尚ぶべきものありき。
〔nagajis:「末」→「未」〕