nagajisの日不定記。
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臨時外出し六時三十分出発霜を踏みて新地部落の東北方の栗林に炊爨す。藁七束、薪一束、唐いも二十余個、克く外交に成功す。味噌汁は誠に苦心した結果非常なるうまさなりき。然して食いて食いて食い飽きたり〔一文に朱傍線、欄外朱「飽食は不可なり も少しの所にて止めるが嗜なり」〕。十一時半帰校す。今日の如くうまき物を沢山食したる臨時外出は未だ曾てなかりき。昼食して酒保に行く。集会所に居ること三時間にて後は整頓・手入等をなす。朝日の出づる時陽を笹の間に眺めつゝ霜を踏みて炊爨に余念なき有様此くの如き浩然の気を養う事も近日稀なり。其の故に愉快なりたるか。腹は終日満ち満ちたり。良好なり。