nagajisの日不定記。
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父の命日なり。朝は極めて寒く昼は快晴にて終日雲を見ず。春なるが如し。歴史は休まれし故、徳丸教官殿が中等学校の国語教科書の文を読る。術科は体操・剣術にて体操の際は助手を命ぜられ、生徒の動作の悪点を正しくするに努めたるも、些か度肝を抜かれたる形にて力を出し得ず残念なり。又その動作が不慣の間如何に難なるかを感じたり。巡察生徒に注意を受けざる如く努むる故に皆の態度一変し動作頗る迅速になり取締としても命令が撤〔徹〕抵し愉快なり。為せば必ず立派に出来得るものなり〔一文朱傍線〕。要は自覚して緊張するにあること今日の殊に於ても明遼〔瞭〕なり。依って今日の台上に於ける切磋会も意見続出し緊張の有様を少なからず表わしたり。頗る良好なり。然し寝台学友志水は近日亦気分優れず今日就寝し道場の至なり。