nagajisの日不定記。
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父の命日にして戦死してより満五ヶ年なり。丁度七時過ぎ手紙を出す。〔欄外朱:謹みて追悼の意を表す〕
秋季体育大会、朝は雨の如くなるも開始頃より晴れ、快晴となり終了して曇る。天候にめぐまれたるは今年が初なり。時局柄客も少なし。八板少佐殿が比島セブ島より幾用で内地に来られ今日は終日見えられたり。懐かしの情にて合う。留守師団長・予備士官学校長(本校出身)も来られたり。初の合戦準備次の一番乗りついで一着にして優勝確実と思いたるも奇数は団体振わず惜敗し四位なりき。四・二・六・三・一・五の順なりき。予は障害物(四等)・線合早馳千五百米(一等)に出で、ある力を全く用いたり。長距りは団体にして決勝二百米前に竹棒あり之につかまり入る。山根・森木・前原・高橋の五人なりき。一年保育班なりといえども侮るべからず。運動班会、残念の極なり。良好。
靖国神社臨時大祭にして一〇・一五 天皇陛下御親拝ありついで三十分後には 皇后陛下御親拝あり。有難き極みなり。父も命日に当りさぞ感謝の至ならん。此の度は一万九千九百九十二柱合祀さる。陸軍論功行賞あり。