nagajisの日不定記。
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未来の日記を書くというのはちょっと不思議な感じがする。が、分けておいたほうが良さそうだ。
そろそろ具体的に中身を宣伝しておかなければならない。が、基本的に面倒くさがりなので逐一説明を入れたり画像を入れたりしてられないと思う。追って追記する。かも知れない。
Tactics
姑息な戦略を考えていた。イカロス出版の廃道本が先に出ることが早くに決まったので、誰にでもわかりやすい、初めて廃道の何たるかを知ることになる方々にも楽しめるような内容に、後から出る実業之日本社版「廃道本」はよりディープな内容にすることを考えた。「廃道をゆく」で気に入っていただけた方がもしあったら、すぐ直後に出る「廃道本」を購入しても損しないような内容であるようにという狙いである。これは実業之日本社の編集担当さん自身が廃道好きであることからも自然な流れであったと思う。誓っていうが決してどちらかを手抜きしたということはない。
どちらの廃道本も構成はほとんど同じ。最初に「廃道グラビア」と称して廃道の美を見ていただくことになる。その後に具体的な廃道ガイド。そうして廃道をより深く楽しんでいただくための「企画ページ」が入ることになる。
発行日がかなり接近したのは僥倖であった。これは意図したものではない(どちらもどちらで当初の発行日を延期しこの日付けになった)が、畳み掛けるような効果があるだろうと思う。ご購入される方々には申し訳ないが。
イカロス出版「廃道をゆく」
巻頭特集と称してR158旧道のガイドが入る。内容はお楽しみということにしておく。JIS男が登場する。
nagajisの原稿の大部分は旧道倶樂部の焼き直しかつダイジェストである。それだけでは申し訳ないので
市蔵新道
旧坂下隧道
の2点を新規に書き起こした。ただ全体としてnagajis原稿のインパクトは弱いだろう。これは当初から予期したことだし読者の大部分には関係ない話だ。(ガイドも文字数制限その他で100%を言い切ったとはいえない。その辺りはORJその他でお楽しみいただければと思う)
企画ページも(nagajisについては)これまで書いてきたことの焼き直しの感が強い。ただここであんまり濃いことを書いても読者層をせばめるだけだと思い、廃道を楽しむにあたって必要最小限のことに絞っている。ORJ読者の皆さんにはつまらないかも知れないとは主にこの部分を指している。
全体としてソツなくレベルの高い本になった。これが出れば旧道倶楽部の報告書など削除してしまっていいだろう。
実業之日本社「廃道本」
グラビアページは例のアレである。nagajisがレイアウトした。このトップの写真は新たに撮り起こし(?)。インクジェット出力をいただいたので実際の仕上がりがよくわかる。狂いがなければそれなりに迫力のある見開きになるはずだ(キーストーンが中央になるのは仕方ない・・・バックリ開いてまじまじ眺めていただきたい)。匂い立つような某廃隧道の写真を堪能されたし。
ルポはできるだけ「廃道をゆく」と被らないようセレクトしてある(ヨッキれん氏の万世大路は協議の結果両方に載せることにした)。ただ北海道の旧道、大分の古洞のように「廃道をゆく」で詳細なガイドを出していつつ「廃道本」では概略っぽくなってしまっているものはある。これはnagajisのネタ不足に起因する力不足である。大分の古洞については両者で徹底的に書き換えているので、これは多分お楽しみいただけるものと思う。
文字を読むのが苦でない方には「廃道本」のほうがオススメかも知れない。企画ページも(どこかで見たことがあるような企画が)パワーアップして(?)載っている。
「廃道本」には巻末グラビアもある。これもnagajisがレイアウトした(デザインしたとは胃炎)。全体的に好き勝手させてもらった本である。
…実はこちらの本は「日本の廃道」という名称を使わせてほしいというオファーを頂いていた。相当悩んだ結果、お断りさせていただいた。「日本の廃道」を銘打つには余りにも個人的に過ぎる(2人しか書いていないしな)。この名称は自分達だけのものではない。
そんなワガママを聞いて下さったうえに、徹底的にORJのノリの本を作っていただいたことに今さらながら申し訳なく思ったりもする。実質的にはORJの紙版であるといって過言ではない。
そういう差異があるとはいえ、くどいようだが、どちらか一方を手抜きしたつもりはない。「酷道をゆく」がヒットしたことを考えると、些末なことを追求するORJのノリはいささか斜め上にあると(私は)判断した。「廃道をゆく」で廃道に初めて触れる方を取り込み、そのうち興味を持って下さった方々が「廃道本」でより泥沼に嵌っていただけたらと思う。「廃道本」に最初に触れる方ももちろん楽しめるだろう。その辺りは編集Iさんが徹底的に導入して下さっている。これでダメならnagajisの力不足に他ならない。
もう一つお詫びしなければならないのは、中国・四国地方の情報がかなり手薄になってしまったことだ。四十曲峠や明地峠辺りを入れられれば良かったのだが、写真を撮り直しに行くだけの時間と余裕がなかった。これについては、きっとどこかで穴埋めをさせていただく。
という言い訳は、付け合わせのnagajisには必要無いな。
あと、当然のことながら電子媒体のORJの写真と紙媒体の写真とでは結構違った印象になる。拡大して隅々を見ることのできるpdfも魅力だが、一目で大量の情報を把握できる紙媒体も同じレベルの魅力がある。ORJ読者のみなさんはどこかで見た写真がまた違った印象で再現されるさまを楽しんでいただくことができるだろうと思う。写した本人が言うのだから(多分)間違いない。
初期のORJで「pdfをPCで閲覧する」と「pdfを印刷して読む」についての議論があったことが懐かしくさえ思えますなぁ…。<br>言ってみればこの「廃道本」たちも一つのORJの形態なんでしょうな。<br>紙媒体で「読む」事に特化されたORJがどんなものになっているのか楽しみです。
うわあ、やられた〜。nagajisさん(ということをヨッキ氏に言ってみた。)
その方向性有り難いです。金銭的時間的パソコン容量的にORJを容易に読めない者としては。<br>特に三番目。ついにパソコンを放棄して現在携帯閲覧者と化しているのでPDFファイルなんて読めません。<br>地元の本屋さんに廃道本達が普通に並んでたらいいのに!なんちゃって。<br><br>それから、北海道は今この時も着々と覆道や橋梁を残した旧道ができております。道民ではありませんが去年と今年の走って目で見た違い、今年で最後と地元の方に言われて佳境に入った新道建設現場を見た道、四世代揃い踏み隧道(残念ながら開口は素堀の最古とピカピカ現道のみで大正と昭和はコンクリート封鎖)など、歩けば廃に当たり、東京オリンピックや北京オリンピックの建設ラッシュを思い浮かべます。<br><br>らわん蕗の下で作戦会議をする永JIS氏とヨッキさん、ちょっと見てみたいです。<br><br>士幌線の廃橋梁(?)なんかは写真で見るより朽ちて見えましたがかなりりっぱですね。<br><br>話が逸れてしまいましたが、廃道本期待してます。そして、いつものアレも是非CD化して発売してください。でわ
両者を合わせればORJ3年間のダイジェストになりますよ!(などと言ってみるテスト)<br>pdfにはpdfの良さが、紙媒体には紙媒体の良さがありまする。ORJを毎号紙にすると毎月1500えんの出費になりますよ。<br>(校正用プリントでインク×2を使い尽くしたnagajis)