nagajisの日不定記。
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幾何の考査をかえしもらいたるが、かんばしからず。午後は十二時五十分より十六時三十分まで運動会の予行ありたり。然し予は外療にして陸軍病院へ行きたる為、細部は不明なり。治療終りて、病院の門を出で十米の処にて他人の自転車と予のと正面衝突〔朱棒線、欄外「注意すべし」〕をなす。然るに予のが質が悪いかまがりたる為、約一時間を費す。こゝ十年間自転車にはなれいるが衝突をなすは初なり。他が目前にせまると、どしゃんと。朝四度日中二十余度なり。三笠宮殿下御成婚の日。
今日亦光栄ある日なりき。即ち師団司令部にて東久邇宮稔彦殿下を拝したることなり。九時徒歩、宇土櫓下にて、宇土櫓に行かれ給う途中、御徒歩の所を拝し、又行幸坂を帰られ給う所を御車の中に拝したるなり。何と栄ならずや。我等の御殊遇に感激し本務に邁進せざるべからず。
午前中一時間午後三時間授業あり。以後明日の雲仙旅行についての準備をなす。独逸語は第三文科とて台上にてホルストベッセルリートの練習あり。学術練磨会にてなすなり。
頗る緩りとしたる日。一方光栄の日なりき。
書きたいことが2、3、いや、もうちょっとある 時間がほしい。自由に使える時間が、書く時間が。しかし現実には書く時間よりも寝る時間のほうを取るのだろう>自分。動かないと何も始まらないのは回転カゴの外だって一緒なんだってこと、解ってないだろ。
書かなければいけないことではなくて、書きたいことがあるということ。言葉があることの幸せ。まだ幸せ。
サーバ移転を予定していなかったせいでずいぶんドタバタした。更新が遅れたのもそのせい。泣きながら修正した。
サーバの移転自体は(同じ会社の上位サーバへの転居なので)それほど大変ではなかったのだが、メール関係とか自分で転送した分とかでかなり失敗した。あと、読者登録関係以外のデータベースも。動かない所があったら教えてください。
ここまでの経緯。
募集開始とともにここも復活。なんてったって150GBだから。Xeon2発だから。へっちゃらさきっと。
当然、並行して19号の製作も進んでいる。アイデアはいろいろあるが、形になっているのは
あ、あと、nagajisの自慰的廃読な。テキスト入力、16年末まで終了。だんだん飛び飛びになってきて寂しいが、始まった頃のような記名記事になったりしてちょっと面白かった。戸倉旧々隧道の情報も出てくる。
このほかにも面白い企画(funnyではなくinterestingな)がいくつかある。次号に全て盛り込むのは無理だと思うが、固まり次第ここでお伝えしたい。
読者の方から18号の障害報告をいただいて、その解決方法を探す過程で、ずっと気になっていたことが一つ解決した。
Acrobatはとても重い。特に起動に時間がかかって、いらいらされる方も多いのではないか。そういう方のために(?)世の中には「Adobe Readerの起動を速くするソフト」がある。
仕組み自体は簡単だ。Adobe Readerは起動する時にさまざまなプラグインを読み込む。このプラグイン読み込みで時間がかかる。なので不必要なプラグインを読み込まないようにすれば、起動は速くなる。もっと簡単に言えばプラグインフォルダから不必要なプラグインを外してしまえばいい。それを自動でやってくれるわけだ。
が。
「日本の廃道」で使っているpdfの機能の多くは、プラグインによって実現されてる。ふせんやwebリンクのような基本的に見える機能から、フォームの送信、ポップアップ(実はフォームの機能を流用している)まで。たいていの「スピードアップソフト」では、こういう機能のためのプラグインも「余計なもの」として外されてしまう。
「日本の廃道」を読むのに必要最小限なプラグインは何か。それを見極めねばと思っていたのだが、それが今回いただいた障害報告がヒントになって、判明したのだった。あんまり嬉しいのでここに書く。そのうちちゃんと書き直して、表にもリンクを貼ろう。
標準のWindos OSの構成なら、Readerのプラグインは
C:\Program Files\Adobe\Acrobat X.0\Reader\plug_ins
あたりに入っている。「Acrobat X.0」はバージョンによって7.0になったり6.0になったりする。Macでも似たような構成になっているだろう。
このフォルダの中に、次のプラグインが入っていればOK。
reflow.api ←画面表示を制御するプラグイン reflow.JPN ←上記の日本語ロケール Annotations(フォルダ) ←ふせん機能のプラグイン Weblink.api ←webリンクを機能させるプラグイン Weblink.JPN ←上記の日本語ロケール Acroform.api ←フォーム(ポップアップ)を機能させるプラグイン Acroform.JPN ←上記の日本語ロケール IA32.api ←ネット接続を機能させるプラグイン IA32.JPN ←上記の日本語ロケール Search.JPN ←検索機能の日本語ロケール Escript.api ←pdf Javascriptのプラグイン EWH32.api ←ブラウザでpdfを開くためのプラグイン。 (なければなくても可、のはず)
すでにスピードアップソフトを使っている場合は、plug-insフォルダの中にないこともある。別のフォルダ(plug-insフォルダ内以外の場所)に移されているはずだから、ファイル名を検索すれば見つかるだろう。面倒を厭わなければ、Readerを削除してもう一度インストールし直してもいい。
「pdfの起動スピードアップソフト」というと、「Adobe Reader SpeedUp」というソフトが有名。英語その他の言語しか表示できないが、動かないことはないし、画面でぽちぽち選んでやれるので便利だ。
Adobe Reader SpeedUp
http://www.bootblock.co.uk/getfile.php?id=arsu
Windows2000より前(Meも含むかも?)のOSでは、VB runtimeというのも必要になる。作者サイトからダウンロードして、先にインストールしておく必要あり。
VB runtime
http://www.bootblock.co.uk/getfile.php?id=vbruntimes
最初に立ち上げると何やら聞かれるが無視。LanguageでEnglishでも選んで(日本語でなきゃどれも一緒たい)、「Speed up」が選択されていることを確認して「Next」。
するとプラグインをチェック式で選択する画面になる。デフォルトでは表示に必要最小限のものしか選ばれていないので、足りないものにチェックを入れて(チェックしたものが読み込まれる。なお、並びはアルファベット順じゃないので見落としやすい。注)、再度「Start」。
おっとその前に、操作するときはAdobe Readerを落としておかないといけない。
OKが出たら再度Readerを立ち上げる。うまくいけばさくっと起動してpdfを開いてくれるはず。
選択をミスしたりしてプラグインが足りなければエラーメッセージが出るかもしれない。その時はまたReaderを落としてAdobe Reader SpeedUpを立ち上げ、「Restore Original Configuration」にチェックが入っていることを確認して、Start。すべてのプラグインが読み込まれる設定に戻すことができる。
これで、まあ、無茶苦茶には速くないけれど、それなりに速いAdobe Readerになると思ふ。
未来の日記を書くというのはちょっと不思議な感じがする。が、分けておいたほうが良さそうだ。
そろそろ具体的に中身を宣伝しておかなければならない。が、基本的に面倒くさがりなので逐一説明を入れたり画像を入れたりしてられないと思う。追って追記する。かも知れない。
Tactics
姑息な戦略を考えていた。イカロス出版の廃道本が先に出ることが早くに決まったので、誰にでもわかりやすい、初めて廃道の何たるかを知ることになる方々にも楽しめるような内容に、後から出る実業之日本社版「廃道本」はよりディープな内容にすることを考えた。「廃道をゆく」で気に入っていただけた方がもしあったら、すぐ直後に出る「廃道本」を購入しても損しないような内容であるようにという狙いである。これは実業之日本社の編集担当さん自身が廃道好きであることからも自然な流れであったと思う。誓っていうが決してどちらかを手抜きしたということはない。
どちらの廃道本も構成はほとんど同じ。最初に「廃道グラビア」と称して廃道の美を見ていただくことになる。その後に具体的な廃道ガイド。そうして廃道をより深く楽しんでいただくための「企画ページ」が入ることになる。
発行日がかなり接近したのは僥倖であった。これは意図したものではない(どちらもどちらで当初の発行日を延期しこの日付けになった)が、畳み掛けるような効果があるだろうと思う。ご購入される方々には申し訳ないが。
イカロス出版「廃道をゆく」
巻頭特集と称してR158旧道のガイドが入る。内容はお楽しみということにしておく。JIS男が登場する。
nagajisの原稿の大部分は旧道倶樂部の焼き直しかつダイジェストである。それだけでは申し訳ないので
市蔵新道
旧坂下隧道
の2点を新規に書き起こした。ただ全体としてnagajis原稿のインパクトは弱いだろう。これは当初から予期したことだし読者の大部分には関係ない話だ。(ガイドも文字数制限その他で100%を言い切ったとはいえない。その辺りはORJその他でお楽しみいただければと思う)
企画ページも(nagajisについては)これまで書いてきたことの焼き直しの感が強い。ただここであんまり濃いことを書いても読者層をせばめるだけだと思い、廃道を楽しむにあたって必要最小限のことに絞っている。ORJ読者の皆さんにはつまらないかも知れないとは主にこの部分を指している。
全体としてソツなくレベルの高い本になった。これが出れば旧道倶楽部の報告書など削除してしまっていいだろう。
実業之日本社「廃道本」
グラビアページは例のアレである。nagajisがレイアウトした。このトップの写真は新たに撮り起こし(?)。インクジェット出力をいただいたので実際の仕上がりがよくわかる。狂いがなければそれなりに迫力のある見開きになるはずだ(キーストーンが中央になるのは仕方ない・・・バックリ開いてまじまじ眺めていただきたい)。匂い立つような某廃隧道の写真を堪能されたし。
ルポはできるだけ「廃道をゆく」と被らないようセレクトしてある(ヨッキれん氏の万世大路は協議の結果両方に載せることにした)。ただ北海道の旧道、大分の古洞のように「廃道をゆく」で詳細なガイドを出していつつ「廃道本」では概略っぽくなってしまっているものはある。これはnagajisのネタ不足に起因する力不足である。大分の古洞については両者で徹底的に書き換えているので、これは多分お楽しみいただけるものと思う。
文字を読むのが苦でない方には「廃道本」のほうがオススメかも知れない。企画ページも(どこかで見たことがあるような企画が)パワーアップして(?)載っている。
「廃道本」には巻末グラビアもある。これもnagajisがレイアウトした(デザインしたとは胃炎)。全体的に好き勝手させてもらった本である。
…実はこちらの本は「日本の廃道」という名称を使わせてほしいというオファーを頂いていた。相当悩んだ結果、お断りさせていただいた。「日本の廃道」を銘打つには余りにも個人的に過ぎる(2人しか書いていないしな)。この名称は自分達だけのものではない。
そんなワガママを聞いて下さったうえに、徹底的にORJのノリの本を作っていただいたことに今さらながら申し訳なく思ったりもする。実質的にはORJの紙版であるといって過言ではない。
そういう差異があるとはいえ、くどいようだが、どちらか一方を手抜きしたつもりはない。「酷道をゆく」がヒットしたことを考えると、些末なことを追求するORJのノリはいささか斜め上にあると(私は)判断した。「廃道をゆく」で廃道に初めて触れる方を取り込み、そのうち興味を持って下さった方々が「廃道本」でより泥沼に嵌っていただけたらと思う。「廃道本」に最初に触れる方ももちろん楽しめるだろう。その辺りは編集Iさんが徹底的に導入して下さっている。これでダメならnagajisの力不足に他ならない。
もう一つお詫びしなければならないのは、中国・四国地方の情報がかなり手薄になってしまったことだ。四十曲峠や明地峠辺りを入れられれば良かったのだが、写真を撮り直しに行くだけの時間と余裕がなかった。これについては、きっとどこかで穴埋めをさせていただく。
という言い訳は、付け合わせのnagajisには必要無いな。
あと、当然のことながら電子媒体のORJの写真と紙媒体の写真とでは結構違った印象になる。拡大して隅々を見ることのできるpdfも魅力だが、一目で大量の情報を把握できる紙媒体も同じレベルの魅力がある。ORJ読者のみなさんはどこかで見た写真がまた違った印象で再現されるさまを楽しんでいただくことができるだろうと思う。写した本人が言うのだから(多分)間違いない。
帰ってやろうと思っていたことを何一つせず、かわりに煉瓦の生産量グラフを弄ったりなどする。全国の煉瓦生産量は『日本土木史』掲載データを使っていたが明治40年、大正元年、のような飛び飛びのデータだったのが気になり調べていくと『農商務省統計』にデータを発見。これで明治38〜大正12まで抑えることができた。さらに調べていくと官房統計課作成の統計『工場統計表』(のち『工業統計書』)もあって、どうやら『日本土木史』はこちらを使っているようだった。これは経済産業省のサイトからpdfをダウンロードできる。
双方で数値が違うのがちょっと気になる。同じ大正12年の赤煉瓦製造量が千万の位で違ったり。どうなっておるのか。とりあえず『農商務省統計』はその範囲で使うことにする。一番気になる明治〜大正の変動を見れるわけだし。
そうして大阪府の煉瓦製造量。改めて見るとM29で急激に減少しているのがおかしい。数値はM36『大阪府誌』から取ったがこの時点で一ケタちがうのだ。そのくせ価格は前年より一ケタ多く、確か4倍くらいにもなってる。卸売価格はM29頃にピークがあり、それからすると製造量が激減したせいで単価があがったと見れなくもないが。せいぜい1.5倍くらいにしかならんかったんじゃなかったっけか。
生産個数の数字がひとつ生産額のほうに行っちゃってるようにも見える。そうすると生産個数は前年+600万個の9700万個、価格は61万→35万と下落してしまうことになり、単価は下がらねばならず、それもおかしいわけで。おやおや。
(単に製造個数の数字が一ケタ間違っているだけなのだろう。29年初頭には5.3円/千個だったのが12月までリニアに増加し10.2円/千個に達している。ピークは30年1月の10.7円/千個。そんなかんじの状況で生産数が前年度よりちょっと多ければ2倍強になるやも知れぬ)。
このへんを埋められるデータがあるといいのだが府統計書M29には煉瓦生産量載ってねえんだよな。乗り始めるのはM34くらいから。のはず。そこには確かにある。ただ何故かM36は個数がなくて販売額だけだ。あ、これは卸売価格で販売額を割れば出ないことはないのか。
ふーん。だとすると明治30年の工場パンデミックは単に築港計画だけでないことになるな。その前年から煉瓦価格の高騰があって、それが築港計画の影響だとしても、実現するかどうかという段階の29年中に慌てて買わずとも良かろうとは思う。ただ29年の煉瓦高騰を見て儲かる仕事と考え、かつ築港もあるので、悩んだ末会社設立→尻馬に乗れずに廃業と見るのが素直だろうか。
じゃあなぜM29に煉瓦価格が高騰したのかしらん。1896年かあ。あんまりピンとこないな。阪鶴は30年からだし南海はさらに後出し。東海道線の複線化ももうちょっと遅いような。
看板設置者の気持ちが痛いほどよく伝わってくる。憤怒ではなく気弱さが伝わってくる。最後に「ろ」をつけたくて仕方なかったことはそこに在る空白が如実に物語っている。しかし「め」まで書いたところで次の一字による効果を思い角が立ち過ぎることを慮って止したのに違いなく、書かれてはいない逃げ口上を読むかのような思いがする。「はいはい、止め止め、解散」みたいな。
あるいは「よう」と書きたかったのかも知れない。それも一字分の空白が不可能にしてしまい諦めざるを得なかっただろう。いずれにせよ警告者と被警告者の関係がかなり親しいことは推察されてよい。建てた本人は糞をさせている人物を見知っている(それくらいの小さなコミュニテイのなかにこの看板はある)故に強く出ることができなかったのだと思う。
一字一字をじっくり読み、かなを漢字に改めていると、だんだんと文章がゲシュタルト崩壊を起こし始める。文字がでなく文章が。「犬の糞」「ここで刺すの」「早め」。犬の糞を樹の枝でアタタタタタと突いている姿が思い浮かんでしまい居た堪れなくなってしまう。
本来なら「ここでさすのは」で改行したほうがよいように思われるのだが七文字は入らなかったらしい。わずかに大きな「や」が区切りの気分を帯びている。
_ しゃちお [赤文字が消えてたのかもしれませんね。]
Before...
_ multi [うわあ、やられた〜。nagajisさん(ということをヨッキ氏に言ってみた。)]
_ 二枚橋 [その方向性有り難いです。金銭的時間的パソコン容量的にORJを容易に読めない者としては。 特に三番目。ついにパソコンを放棄して現在携帯閲覧者と化しているのでPDFファイルなんて読めません。 地元の本..]
_ nagajis [両者を合わせればORJ3年間のダイジェストになりますよ!(などと言ってみるテスト) pdfにはpdfの良さが、紙媒体には紙媒体の良さがありまする。ORJを毎号紙にすると毎月1500えんの出費になり..]