nagajisの日不定記。
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岸和田煉瓦のレア・バージョン。先月の終わり頃だったか、野田の路地の舗装に使われているという情報を聞きつけて探しに行ったことがあるのだけれども、その時は半日歩き回っても見つけられなかった。今日またKINIAS幹事会で市街に出なければならなかったので、開始前の30分間を賭けて行ってみた結果、捕捉することができた。諦めて駅に戻っている道すがらだったのでなおさらうれしい。
風雨に晒されていた割には結構よく残っている。例の作戦を実行してみようと思う。念のため断っておくが夜中にハンマーとタガネを持って、とかじゃないからな。
社章がシンプルな割にいろんなバリエーションがある岸和田煉瓦。一つひとつの使用時期が特定できれば結構便利なものさしになるのだろうけどなぁ。無理だろうなあ。
バリエーションはだいたい4つのクラスタに分けられる。ひとつは十字の刻印だけ押されたもので、太さや大きさがまちまち。ふたつめは棒状の副印が押されているもの。棒の数や配置が変わる(例えば左右に一本ずつ〔|☓|〕だったり、二本ずつ〔||☓||〕だったり、横棒〔-☓-〕だったり、T字〔├☓〕だったり。中崎町に行けば一列に複数の配置のが並んでるのを見ることができる)。みっつめはカナが添印されているもの。今までにイとウと井を見たことがある。イと井があるというのがとても厄介。
上の刻印は第四のクラスタということになる。「岸☓泉」のほかに「商☓標」というのが存在し、旧大阪府庁舎跡から出てきた。「岸☓泉」は枚方の禁野弾薬庫跡や神戸市街の発掘現場、同志社大の建物などで見つかっているが「商☓標」は府庁舎くらいしか知らない。ブラックゼウス並にレア。
あ、記憶違いだ。「商☓標」は同志社ジェームス館でも見つかっている。この建物は1912(明治45/大正元年)に竣工。旧下関領事館は明治39年が上限。
前回野田へ行った時にこんなものを見つけていた野田った。どういう由来があるのかわからないが頭に砲弾型のオブジェクトがついている。名前もずばり「特許砲弾優秀号」らしい。
日常品に砲弾と聞くと、なんとなくだが日露戦争前後の印象がする。ロシアから分捕った機雷を奉納したり分捕った大砲を奉納したりした頃なので。しかしこれは「優秀号」の文字が右書きで刻まれている。そもそもそんな骨董品が道端に立ちっぱなしで朽ちてないはずがない。