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2014-08-20 [長年日記]

[] 戸川猪佐武『素顔の昭和史』

読まないと言っておきながら読むのがnag(略.

戦前昭和を世相風俗の面で切って見せてくれるので非常にとっつきやすく,なおかつ「なぜそれが起こったのか」「どのような背景のなかで起こったのか」「それがどのような影響を及ぼしたか」が端的に書かれてある.非常に勉強になる.

例えば円本の話.昭和不況の最中に1冊1円の全集本がブームになったことは知っていたけれども,それが「文庫」の出現につながったことは知らなかった.そうして文庫ばかりが残っている現在で,しかも彼我の間に昭和50年台の文庫本再ブームがあるという.最近古書ばっかり構ってるからなおさら興味深く読んだ.

大正15年7月発行の「中央公論」夏季特別号が返品4割

改造社「現代日本文学全集」全63巻を計画 昭和2年6月発売.の広告を大正15年11月にぶつ.予約数62万(38万とも).

新潮社「世界文学全集」全38巻(昭和2年1月広告)

春秋社「世界大思想全集」64巻

平凡社「現代大衆文学全集」36巻

近代社「世界戯曲全集」40巻

乗り遅れた岩波書店が“文庫”を創始―>岩波文庫.ドイツのレクラム文庫に範をとる.昭和2年7月 佐佐木信綱『新訓万葉集』など31点を刊行.星1つを20銭として星5つまで.選択の自由が受ける

(ついでに新書も岩波が創始.昭和13年から.文庫が古典を中心としたのに対し新書は書き下ろしを収録)

昭和4年 改造社『社会主義の発展』他40点の文庫刊行

昭和6年 春陽堂文庫創刊

昭和8年 新潮文庫創刊 島崎藤村『家』小林多喜二『蟹工船』『不在地主』ほか

角川文庫は昭和29年創刊.ほか,司馬遼太郎『竜馬がゆく』でおなじみ(かどうかは保証しない)の文春文庫が昭和49年,中公文庫が昭和53年(第三次文庫ブームの際),講談社文庫昭和51年(戦前に”キング文庫”の発行あり).柳田国男全集のちくま文庫はやはり最後のほうで,昭和60年から.

世の中が不況の時,文庫ブーム・新書ブームがやってくる.昨今の新書ブームもその一環かも知れない.しかし今回はいままでと若干違う.同じ文字媒体である電子書籍とかネットとかと互さなければならなくなってる.ラノベとかケータイ小説のような消費文章とも戦わなければならない.いや,べつに戦っちゃいないか(それにしてもAmazonで「発売以来1冊も売れていないラノベ」を見つけた時は戦慄した.それでよく回ってるものだなと).

出版社側はそんな状況を指して「読者の活字離れ」というかも知れない.いつまでたっても電子書籍元年が暮れないのも,どういうわけか説明してほしいものだ.


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