nagajisの日不定記。
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岸煉が大正初期に導入していた煉瓦製造機。米国チャンバーブラザーズ社製。同社20周年記念誌のこの写真は写りが悪くて(そもそも閲覧用に複写されたやつだったので孫コピー劣化してる)機構がはっきりわからなかった。
ふと思い立ってphiladelphia chambers brothers brickとかなんとかいうワードで調べたら、同社の煉瓦製造機のパンフレットが出てきた。
パンフは1892年(明治25年)発行だから、岸煉が採用した時期より20年ほど古いけれども、写真のとシルエットがそっくりだし、そもそも煉瓦製造機なんてそんなに日進月歩してないような気もする。
スポークの入ったホイールで切断するっていうのは想像通りだが、ホイールの中心軸の位置が違った。押し出される粘土の真上ではなくて、その横っちょ上方にある(ラインの脇に設置する感じ)。となると切断面の傷は右図のように小口に抜ける斜め線になる。
つまり、こんな感じ。この筋のつきかたであればチャンバーブラザーズ社製煉瓦製造機で作られたもの≒岸煉製といえる。他の会社が何処のを導入していたかにもよるけど、それは調べる手立てがついていてゲフンゲフン。