nagajisの日不定記。
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M20.5. 会計課主計係近藤義次の作成した回答案。知事→内務県治局長。2種あり、後者の方がやや詳しい。東洋組は諸工業の試験と実業を目的とした会社で発起人は斎藤ひとり。株主なし。その中に瓦製造会社と煉化製造会社がありそれぞれに定款を定めていた。株主募集はこれら会社についての株。賦金は東洋組に対してのもので、その棄捐の責任を両会社の株主に負わせられるかどうかは法律上の問題。また瓦製造・煉化製造会社は合併して天工会社となった(天工会社株主は東京華族を中心とした5?名)。ここで天工会社が倒産すると事態がさらにややこしくなるため(県の方で)懇篤説諭した結果、東京株主の朝山頼誉が地方税貸金一万六〇五〇円を弁済、愛知株主の粟生重寔が賦金五九〇〇円を弁済することで合意。また東京株主は旧西尾藩士に株を譲り、旧西尾藩士は精成社を新設して事業を継続。朝山の地方税貸金はたしかに弁済したが粟生負担の賦金が未済のまままだったようだ。以上のようないきさつから東京株主に対して賦金弁済を求めることはできないとしている。而してこの時点で「精成社も土崩瓦解するに到れり」で顛末が終わっているが、精成社はM19.3.時点で解散し西尾士族生産所になっているはずなのに書かれていない。而してM19.3.時点で鉄道省御用の煉化を製造していてM21.22.棚卸表がある。粟生負担の賦金を「食い切る」ための精成社であり廃業ならんか。
東洋組発起人は名前は出てこず「資力なきものなり」と埒外。M19.末頃に南部が代納を願い出たり取り下げたりしている間に裁判があった?(破産宣告された?)