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旧道倶樂部録"

nagajis不定記。
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1941-10-28 この日を編集

[陸幼日記]十月二十八日 火曜日 晴

明日より訓練旅行なるため、今日は授業なく、八時半より十二時まで、旅行に関する話あり。午後は十四時より軍装検査あり。後は又諸注意あり。訓育班毎に一個写真機を与えられ、旅行中交代に用うる如くなりたり。然り機をあつかいたる事なき故に嬉しくもあり、且つむづかしく感じたり。十九時点呼、二十時消灯。気温は朝二C零下二度ありたり。


1942-10-28 南太平洋・ソロモン海戦戦果 この日を編集

[陸幼日記] 十月二十八日 水 晴

〔欄外「戦果」〕

取締っも終え誠に愉快なり。取締になりて常に思う事は責任の重大より自ら緊張し以外にうまく仕事がはかどることなりき。今回は特に責任観念に付き僅かながら会得したる如き感なり。又取締の指揮法に依り列兵の動作・感じが如何に変ずるかを知り、之に一層注意せざるべからず事を知りぬ。

●南太平洋海戦大戦果
二十六日―二十七日に行われしもの
撃沈
 航空母艦  4隻
 戦艦    1〃
 艦型未詳  1〃
中破
 戦艦    1〃
 巡洋艦 3 駆逐艦 1
 飛行機 200以上撃墜
  我が方の損害
   航母2
   巡洋1}小破  飛行機未帰還40き以上
●ソロモン方面大戦果
 八月二十五日―十月廿五日
撃沈
 米航母ワプス
 巡洋艦 3  駆逐艦 5
 潜水艦 6  輸送船 6
 掃海艇 1
大破
 戦 1  航母 1  巡 1
 潜 1  輸  2  掃 1
中破
 航母 1
飛行機撃墜四百三機
 〃 地上撃破 九十七き
我方の損害
沈没 巡 2  駆 2  潜 1  輸 2
大破 駆 1  輸 3
中破 巡 1  輸 2  駆 2  潜 1
飛行機 自爆 26  未還 78
    大破 21

午後は伸写図。十七時大幼四十四期来る。いずれも立派なる体格なりき。大幼の運動場は草で覆われいるとのことなり。熊幼の美に驚きいたり。 

2005-10-28 発行までの息抜きに・・・ この日を編集

TUKAさんからアイデアをいただいて,こんなものを作ってみました.

オブロ−度チェック

高得点を得てもおみやげはありませんので悪しからず.あくまでもジョ−クとしてお楽しみください:-)

ごめんなさい,10個も思いつきませんでした・・・>TUKAさん

本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ あきら@大阪 [参加者多数の為、グラフがぐちゃぐちゃで誰がどこで誰なんだかさっぱりわかりません(汗]

_ TUKA [参加者が増えれば必然、こうなりますわいなー。 しかしバラけるもんですなー。非常に意外だ。 いくつかのグループができるもの、と想像してました。 さて、11月号の発刊は何時頃になるのやら。 楽しみに..]

_ nagajis [想定の範囲な(ry 質問も得点の付け方もちと偏ってますからねー. かといって設問を増やすと,設問一つひとつの重みづけが薄れてしまう.難しかです.]


2007-10-28 作業報告 この日を編集

[Web] 寄稿のススメ

 長くかかったが寄稿のススメの続きを書く。寄稿の実例を紹介しつつ「どうやって書けばいいか?」を伝えるという重要な回で、Ch1のすぐ後に書き始めてはいたのだが、何しろ昨年の夏前だからな。記憶の奥底で発酵し切ってしまってた。踏めば踏み抜ける木床板の廃橋だ(意味不明)

 実際、有料化してしまうと寄稿しようという方の意志を削いでしまうのではないかと懸念した。最新号が無料になるという以外の見返りがない寄稿。申し訳なく思う。その一方、寄稿に頼らない誌面作りも必要だ。自分にはそう言い聞かせている。

[ORJ] 地方通信Wiki

 Wikiの作成はコマンド一発で完了。実は中編の頃にテキストからWikiフォーマットのデータを作成するスクリプトを作っていて、機能することは確認済である。十数年分の記事、自身も6カ月かけて完成した500kbがものの1分で細切れにされていく。爽快なること限り無し。

upしたついでにトップページなどを整えてみる。無意味に「「地方通信」の変遷」とかゆうページも作ってみたりして。タイトルイラストがいつ変わったとか無駄な知識の集合体。Viva! 無駄情報。世の中の全てに価値がなければならないならば、nagajisなど生きて行く余地がない。

[独言] キーボードが渋い

いま使っているキーボードは初代iMacのUSBキーボードである。深い意味はないし趣味でもない。たまたまUSBキーボードが必要だなと思っていた頃にジャンクショップで見つけて500えんで買ってきた程度の縁だ。

さすがに使用感があってキーが渋かった。当初は騙し騙し使っていたが、さすがにキーがつっかかるようになって、油を差さなきゃなあと考えた。キーボードを一度でも分解した経験がある方ならわかっていただけると思うが、工場出荷状態でつけられていたであろう油はすごいと思う。全然油感がないにも関わらずすべりがいい。ひょっとしたらテフロン加工とか何とかなのかも知れないが、ともかく不思議とよく滑る。それを取り外して、例えばCRC556などを吹き付けようものなら、一時は良くてもすぐにカラカラになってしまう。あの油は未だに自分のなかで正体の掴めない、追いつけないものの一つだ。

元の感触を取り戻すための最適な油を探して苦心した結果、革靴のメンテナンスに使うミンクオイルが良いことを発見した。キートップを外してミンクオイルを少量つけるのだ。ポイントはメンブレンを押す丸いところだけでなく、左右のガイドにも充分に塗っておくこと。ちょっとふにゃふにゃした感じにはなるが長もちするし、慣れれば結構面白い。

それを発見したのももずいぶん前のことで、今この文章を打ちながら再び油を差し直しつつある。最初の油が切れつつあるのだ。打ちながら渋いキーを探してペコペコ外しては油を塗り、嵌め直す。今もEのキーを外して塗り直した。なかなか進まない。

あまり付け過ぎるとこれからの季節が大変になる。キーが油で固着してしまうかも知れない。事実Cのキーが微妙に重い。困ったことだ。いざとなればADBキーボードもあるが、こっちに慣れてしまうとコマンドキーの角が親指に優しくないことが改めて気付かされてしまう。よくもまああんなとんがったのでやってたな>オレ

ちなみにBeOSやWindowsでは初代のHHK Liteを使っている。これもジャンクで入手した1280えん。Viva! ジャンク人生。

[奇妙なポテンシャル] #23

最近ラジオを聞いている。NHKオンリーである。番組編成が昔とずいぶん変わったようだが「昼の憩い」が未だに続いていることに少々驚き、また安心したりもしている。前後の番組とは明らかに違うテイストの古ぼけたテーマ音楽、ずっと残り続けてほしいと思う。内容はあまり興味を持たないが。

言いたいことはそんなことではない。ニュースの合間に流れるTOPIX・東証株価指数が気になる。厳密に言えば読み上げるアナウンサーや読み上げられている場のシチュエーションが気になるのだ。

アナウンサー氏がTOPIX・東証株価指数の値を読み上げる時、非常に高い確率でで読み上げている最中に値が変わる。「本日のTOPIX・東証株価指数は98.5ポイント上がって……今変わりました……97.5ポイント上がって」云々と、さほど気まずい雰囲気でもなく言い直すこともあれば、少し慌てて「今変わりましたっ」と拗音が入ったりもする。

そんなにクルクルと変わるものだっただろうか>TOPIX・東証株価指数。変わるものならばそれが分かっていながらなぜ読み上げようとするのだろう。投資家にとっては重要な情報であることは認めるが、かえって混乱を招くのではないだろうか。TOPIXなどという略語をつけたうえで正式名称まで伝えようとするから途中で変わるのではないか、最初にポイントを読み上げてしまえばいいのに、と思ったりもするが、私は如何ともしがたい一視聴者である。毎回もどかしい思いを感じるばかりで、それによってスムーズに読み上げられたりすることもなければそういう改善をされることもない。それくらい歯がゆくなる位にTOPIX・東証株価指数の値は変わる。

どう考えても何かの意図が働いているように思えてならない。ひょっとしたらTOPIX・東証株価指数が変わりそうなタイミングを計ってこのコーナーの開始時間が決められニュースの長さが決められているのかも知れないと思うことさえある。アナウンサー氏への試練のために、だ。アナウンサー氏は焦りながらもそのためにトチったり早口になったりしてはならない。唯一の息継ぎ場である「●ポイント変わって」までを淀みなく0コンマ数秒の単位で合わせなければならないのかも知れぬ。そうしておもむろに「今変わりました」というのが、実はルール。

やや前説とかぶる所があるが、いたずら好きのプロッターがいるという説も考えられる。恐らくアナウンサー氏の目の前にはTOPIX・東証株価指数を映し出した画面があるのだろうが、それを更新するプロッターが狙ってやっているのかも知れない。放送と知の権威・NHKラジオ第一で唯一許された、傍役の自己主張の場としてのTOPIX・東証株価指数の読み上げ。

それを乗り越えて淀みなく言い上げたり、TOPIX・東証株価指数が変化しなかったりしたら、実はかなりの褒賞が出るのかも知れない。上から貰わなくても自前ですき焼きを食べる位はしてもいいだろう。「今日はTOPIX・東証株価指数が変わらなかった! 今夜はすき焼きだ!」みたいな。

もし自分が仮に読み上げる役になったら、と思うと背筋がゾッとする。どんくさい自分は言い直している最中に値が変わって、それを言い直しているうちにまた変わって、その繰り返しで永久に終わらないような気がする。

「ええと本日のトピ、TOPIX・とーしょー株価指数は、あ今変わりました5.62ポ、いやまた変わりました、6.81ポイント下がって1520.ああもうまた変わって、いや5.81ポイント下がって、すみませんね何でかよく変わるんですよえへへ、ええと8.3ポイント下がって…」

延々とそればかりを繰り返すラジオ。嫌だ。聴きたくもないし読み上げたくもない。昼の憩いも何もあったものではない。

…というようなことを昨日書こうとして、はて、TOPIX・東証株価指数ではなく為替レートではなかったかと思い当たり、今日確認しようと思って寝かせておいたのだが、すっかり忘れてしまった。まあいい、事実関係など追求する場ではないのだ、ここは。いや、奇妙なポテンシャルとは。

[Web] オブローダー地図……

眠れなかったのでこっそりオブローダーマップを更新した。いらんことしてないで寝ろ!とお叱りを受けそうだが&勝手にするなと小言られそうだが。

http://www.the-orj.org/cgi-bin/map2/map.php

今回の新機能ははてなアンテナと連動した更新時刻の取得。blinkするのは(はてなアンテナが取得した時刻が)24時間以以内に更新されたサイト。トップページで登録されている方はかえって更新がないように見えるかも知れない(うちとか山行がとか)。blogで登録された方有利。

オブローダーマップに登録されたURLをそのままはてなに放り込んだので古いアドレスのままの方も多いと思う。パスワードを忘れた方はこちらで削除しますので言ってください。更新用に頻度の高いページへ変えたい方もご連絡を。なお無関係っぽいデータは削除しましたあしからず。人口激減w

ToDo 更新チェック用と本URLの2つを登録するようにする?
  はてなへの登録は人力なんだよな・・・ナントカナランモンカイナ

実験でかなりhatenaからのアクセスが行ってしまったかも知れない。そのときはご容赦を。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ マフラー巻き [300人以上登録されていることになっているけど、 点の表示は10人ほどしか見られない・・・。 なんでだろう?]

_ nagajis [たぶんnagajisが修正中だったのでしょう。 今はちゃんとみえているはずです。]


2008-10-28 沈滞 この日を編集

[ORJ] SSL復活

元に戻す。

[独言] うーん

行きたい所・やりたいことはいろいろあるんだがな。しなければならないことがそれをケシケシしてしまう。その手を動かす張本人は自分自身なのだけれど。

出なかったことでいくつかの緊急ミッションに対応できた。それを喜んでおこう。

[ORJ] ムシャクシャしてやった

隧道なら何でも良かった。


2012-10-28 この日を編集

[独言] ううむ

適当なことを書いちゃダメだ!nagajis。確かにそうだ。ちゃんとサイトに特別コーナーを設けていたり土木の日イベントをしたりしているものな。。。

[独言][コアダンプ] ふと思い出した話

高校1年の初めの頃、数学がなかなか理解できなくて悩んでいたとき(何がどう分からなかったのかは忘れてしまったが)、どうしたものか思案に暮れて先生に相談したところ、次のように言われた。

悩む必要なんてないだろ。デコに「この人は数学ができません」って書かれるわけじゃないんだし、街行く人に「あ、こいつは数学ができないな」って思われるわけでもないんだからよ。

いま考えてみると解決策のかの字にもなってないのだが、それを「なるほどなあ」と思うことができたお陰で今があるのかも知れない。評価を気にしてちゃ仕方ないというか、評価されるために勉強するんじゃないと気づいたのだったか、そういうある種の開き直りをすることができた(開き直ることがやましいことではないと知ることができた)のではなかったか。実際その後人並みくらいにはできるようになり、特に不得手というものではなくなった。今はすっかり忘却の彼方だが。

でも結局はただの受験勉強しかできなかったのはツマラナイことだったかも知れない。もうちょっと明後日のほうへ突き抜けても良かったんではないか。

「転機」は後々になってみなければわからないものだ。あの時の失敗、あるいは成功。この時の何でもない一言。篩にかけて濾して掬って残った沈殿物がようやくそれだったと気づくまでである。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ あきら@大阪 [良い先生やんww俺、こういうの大好きwwwww]

_ nagajis [いま考えるといい先生でした…。そういう良さもあとになってみないとわからないものですなあ。]


2014-10-28 この日を編集

[独言] ねる

明日に備えて英気を養うべく寝る。寝るったら寝る。

なんとラーメンにチャーシューを8きれも入れてしまったのだ。贅沢なのだ。

結局読んでしまったじゃないか。

[] 『悪文(第3版)』(岩淵悦太郎編著・日本評論社刊)

いわゆる「美しい日本語のほん」である。自他ともに認める悪文書きなのでそーゆーのを読んで勉強したらどうかと思わないでもないのだが、読んだら読んだでショックで立ち直れないに違いなく、何より読んだ程度で治るわけがないという確信めいたものもあったから、意図的に避けてきた。なのにこの本を読んでしまったのは、古書棚にあるのをたまたま見つけたことと、まさかこのタイトルでそのような内容だろうとは思わなかったこととによる。要するに暇つぶしに手にとってみたらそんな内容だったということだ(悪文の見本)。

読書の効果の程はさておき、中々面白い内容だった。通常この手の本だったら「よい見本」を示して教えてくれるものだと思うのだけれども、そうじゃなく、タイトルの通りの悪文がこれでもかという位に列挙され、ここが悪い、そこが悪いとあげつらわれる。例えばこんな感じ。ある飲料の広告だそうである。

新発売!

舌でまさぐる宇治の香りに 平安の昔が偲ばれる味です 異国の方にはグラスの底からショウ七リキの音が聞えてくるそうです またお若い方にいわせると十二単重の胸元から 豊かにこぼれる現代女性のにほい そんな酔心地です。

確かにこれは気持ち悪い。飲み物の風味を味わうのに「舌でまさぐる」という表現はどうかと思うし、宇治=平安時代という等式を成立させようという誘導も苦しい。宇治茶を飲んでいちいち平安貴族気分に浸れる人がいるものか。ショウは笙、七リキは篳篥なんだろうと読み解いた苦労は異国の方限定で腰砕けるし、 十二単重はかろうじて「じゅうにひとえ」のことだとわかるけれども何だか単位重量のことを言っているみたいだし、そのくせ胸元から現代女性の薫が漂ってくるという時代錯誤で混乱が極まる。挙げ句の果てに「そんな酔心地です」と逃げられる。さっぱりわけのわらない比喩を並べておいて「そんなです」はないだろう。筆者も「普通の文章の常識をはずれている」と評している。

てな感じで文章を批評するのは簡単なことなのだ。揚げ足を取り、ペケポンをつけて突き放すことは素人にだってできる。この本のえらいところは悪い理由をちゃんと教えてくれるところだ。時には添削だってしてくれる。上記の場合はさすがにさじを投げた格好だったけれども、思いついたイメージや通りのよい言葉をつらつら並べただけの例としてあげているので、それがよくないことだということはわかるのだ。

そこなんだよね。難しいのは。自分が書いた文章を読んで、なんか気持ち悪いなと思えたとしても、ではどう直したらいいのかがすぐにはわからない。当たり障りなく書き直せば新聞記事か報道原稿か、ってな体裁になって、するする入ってするする抜けていく。一生懸命直してみるものの、何度もその一文を読んでいると頭の中に流れが出来上がってしまって、省略してはいけない部分が省略されていたり、論理が飛躍していたりすることに気が付かなくなってくる。気が付かないというよりも不感症になってくるといったほうが合っているかも知れない。そうして力尽きて「もうこれでいいや」となってしまうのだ。あ。なんかすごくぎこちないのは本の影響があるからです。そういう時はしばらく放っておいて、間をあけて読み直すことにしている。そのうち何とかなるだろうという魂胆。もしくはゼロから書き直すかだな。どうせ脳味噌は有限なんだし、捻ったところで100%逹意なものになる見込みはないのだし。

あと、自分がよく読む文章がこんな感じなものばかりで(戦前戦後の雑誌だとか本だとかが圧倒的に多いことに最近気づいた)、そこから真意を読み取るようなことばかりしてきたから、この手の悪文に寛容になっているというのも良くないのだと思う。美しい日本語とやらに拘泥して悪文を目の敵にしていると本当に得たい情報まで切って捨てることになる。悪文の中から書き手の主張なり気分なりを読み取れるようになったほうがなんぼか有益なんじゃなかろうかねえ(自己弁護)。

「文章は人に伝えるために書くものなのだから、わかりやすく、伝わりやすく書くべきである (とかなんとか) 」という言葉は耳が痛い。そんなことわかっておるのだ。書くだけだったらここだけで用は済ませてあるのだ。くそ。びっぐしっと。と反抗する気概が残っている辺り、そんなに影響されていない証拠だろう。良かった。それを一番心配していた。今後も大手を振って悪文を書こうぞ。


2016-10-28 この日を編集

[きたく] 不発

画像の説明堀上町の塀と吹田のBCHJの生存確認をしてきただけな一日。かのBCHJは手成形でなくプレス成形であることに気づけたので全くの無駄足というわけではなかった(小口と長手につるつるな面が残っていた。オモテウラにも撫でた跡がない)。しかしでかい煉瓦で小口幅が118mm、厚さも60mmを超えている。

あと、江州煉瓦が吹田界隈まで浸出してきていることを確認できた。機械成形に押したのもあるのだな。これまでは小さな手整形煉瓦に押したものしか見たことがなかった。

土砂降りの雨を予期して長靴で出かけたのに殆ど降られなかった。この敗北感を如何にせん。


2017-10-28 この日を編集

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/974420/120

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/974428/125

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/974434/82


2018-10-28 この日を編集

[独言][煉瓦刻印][煉瓦工場] 藪蛇な発見

画像の説明

思い余って丹治に行ってみたのだけれども、最後の最後に、外壁の一部に大正丹治(左ズレ)刻印があるのを発見してしまった。しかも4、5個。

現時点ではこの刻印、大正時代の合資会社時代の社章と考えていたのだけれども、だとすると建物自体も比較的新しいものということになってしまう。而してこの基礎、建物本体の角の柱状部(白く塗られている部分)に踏まれている。追築ではあり得ないということに。(載っている壁は新しく見えるけれども、表張りをし変えただけのようで、建物側は他と同じ煉瓦が全面に積まれている)

表の透かし積みの煉瓦には確かに丸丹マークがある。そしてその煉瓦とは質を異にする化粧仕上げの煉瓦が壁面には使われている。表面を撫でて磨いてあるつるつるした煉瓦だ(故に取り砂が一切ついていない)。左ズレの煉瓦や建物内部に面しているものは普通の仕上げだ。

丹治のシェフさん曰く、正確な竣工年はわかってないとのことだったけれども……。わかればこの謎も解けるんだろうか。それとも謎が重なって身動き取れなくなるだけだろーか。

[煉瓦刻印] カナ刻印二題@堺市

画像の説明

画像の説明

こっちのほうは素直な発見。今まで堺市域で見つけられていなかったカナ刻印。上は翁橋町の空き地で。「ス」っていうことはイロハの最後だから、少なくとも50人以上はいた会社ということになる。下は賑町の煉瓦溝の近くで。以前来た時も見てたんじゃないか?という位置にあったが見逃している。

カナ=旭商社と推測するのであれば、堺市域でもカナ刻印が見つからなければオカシイ。この発見でそれをクリアしたことになる。できれば漢数字も見つかってほしいところだけれども……難しいだろ-な-。

[独言] 千体

帰りに千体村の辺りから北へ歩いてみたが、例によってめぼしい発見はなし。旧版地形図で市街地の位置を確認しつつ歩いてみたんだけれど。昭和初期にこの辺りにはいくつか工場があったらしいが跡地はいずれも学校になっていて痕跡を留めない。煉瓦センサーが反応する路地はあっても見つかるのは岸煉とか日本煉瓦とか六稜星とか、そして大半は無刻印手成形の崩れたやつ。三栄組とかあれとかこれとか、どこいっちゃったんやろ。

[独言] クリアにならないことが多すぎる

調べれば調べるほど謎が増えたり反証が出てきたりしてますますカオスになっていく。運気もなんだか下がりっぱなしなカンジだ。進め急いでいるのかも知れぬと思ってみたりもするしとにかく情報を蓄積していくべきかも知れぬとも思ってみたり。それか現状の情報を再整理して一度固めたほうがよいような気もする。しかしそれやっちゃうとやることがなくなりそうでもある。うーむ、八方塞がりってえやつか。

まー、できてもできなくっても世の中は変わんねえんだ。↑の状況なんか無視して続けたらええねん。やったらええねん。やってもやらんくてもnagajisの価値は変わらずゼロなんだぜ。


2019-10-28 この日を編集

[きたく] 敗北なのだと思う

画像の説明

。眼前の光景をまるでストビュー画像でも見ているような感じにしか思えなかったのは末期なのだろうと思う。

1日目のナイトランの感覚。吉坂本堡塁。たぶん、数日後には平板な記憶になってしまう。雨に降り込められた葦谷砲台のほうがまだ。


2023-10-28 この日を編集

肺胞〜 肺胞〜 the alveolus〜