nagajisの日不定記。
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今更目が冴えても仕方ないのだが。次からそうしよううん双子葉。
先日徘徊の最大の収穫。吉田初三郎の絵葉書。しかも三重県鈴鹿峠だ。
鳥瞰図で知られる吉田初三郎だがこういう日本画的な絵も書いていたのを初めて知った。なんといっても題材がいい。雨にけぶる鈴鹿国道……。してその「間」の取り方もステキ。他に「矢ノ川峠」「大杉峡谷」「桑名」をゲトした。すべての発見のきっかけとなった「矢ノ川峠」は第一発見者から譲ってもらったものだ。感謝〜。
発行元は三重県と三重県観光協会になってる。印刷は京都祇園の観光社。
こちらはずいぶん以前の収穫。さりげなく写っているRC橋が中々面白い形をしているのに惹かれて購入した。阿曽のドライブウェイは昭和初期に開かれたもので、多分これもその時に作られた橋だろうと思う。今でも残ってるんだろうか。阿蘇には合宿で行ったことがあるはずなのだが綺麗サッパリ忘れている。草千里とか登ったはずなんよ。
眠気が訪れるのを待ちつつ寝穢く端なく上げ続けてみる。信州のこの温泉には馴染みがないが、コンクリート舗装の新道と多連のRC桁橋、デザイン処理に興味を持った。なんという名前の橋なのだろう。必要に迫られたら調べてみることにする。
これを上げる時に気づいたのだが左隅に「長野県特高課検閲済」と書いてある。なんだかすごく違和感がある。調べてみると府県の特高課は1923(大正12)年に主要9府県に置かれたのが始まりのようだ(長野県がそうだったのかは不明)。特高警察や特高課は共産主義を始めとする反政府思想の取り締まりを行なった。出版物も対象になったはずで、その一環で検閲されたんだろう。それにしても絵葉書にそういう思想を乗っけたら郵便出した時点でばれちゃうんじゃないか。
あと少しなんだと思う・・・という焦燥感(しょうそうかん)をよそに続く。橋の写真を撮るのが
下手だと思う。構図に悩んであれこれこねくり回してしまい、結局どっちつかずな構図になってしまうことが多い。全体を入れるべきか入れないべきか、向こうとこうちらのたもとがちゃんと収まるように撮りたいとか。これ、けっこう無理な難題だ。橋は川に対して垂直に架けられるわけで、そのたもとから手前のたもとを入れつつ向こうのたもとまで入れて撮ろうとすると、撮影ポイントがものすごく限定されてしまい、もしそこに何か邪魔なものがあったりしたら撮影不可能になってしまう(得てしてそういう場合が多い。木が生えていたり余計な看板が建ってたり)。たまたまうまく収まったとしても窮屈な感じになってしまうことが多く、そればっかり狙うからどれも似たような構図の写真ばかりになる。
かといって橋から離れて全景を撮りに行くと橋が小さく見えてしまう。どういう橋なのかよくわからなくなる。難しい。逆に言うと近くで見ても離れて見ても見栄えがするようなデザインの橋が名橋なのだろうと思う。
橋の絵葉書を見るといろいろ勉強になる。これなんかは手前を思いきって捨ててあるからよく映えている。橋の特徴が出てると思う。まあそんなにしょっちゅうあるようなシチュエーションじゃないから即参考になるわけでもないけれど。その橋の特徴を見ぬいて、それが最大限発揮される構図を見つけて撮れ、ということなんだろう。というごく当然の結論に達する。
こういう引き合いに出すと怒られそうだが・・・自分が撮ったらこんな感じになるだろうという例として。全体がわかるのは結構なことで、立体交差の橋だという特徴も伝わるのだけれど、何かこう、足りない感じがする。メタルカレーにインド人の顔が欲しくなるのと同様の物足りなさを感じる。かといってどう切り取ってやればいいのかわからないところもそっくりだ。
橋が微妙に傾いて見えるのが不安定要素なのかも知れない。この位置から取れば必然的カメラの原理的に斜めになることは必至だ。ならばもっと寄って思いっきり傾けてやったほうがいいのかも知れない。
地面すれすれの超ローから人影を入れつつ堀アングルで、とか何とか考えてみたがどうだろう。たぶんその通りには行くまい。
こういうモノクロ写真は大好物。「矢ノ川峠」・「大杉峡谷」もキボンヌ♪
ウホッ、戸倉上山田。自分の生家があったとこです
気が向いたらそのうちupします。まだスキャンしてないのです。<br>あげてよかった!>tyafficさん