nagajisの日不定記。
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流行りネタに乗っかる軽薄さは唾棄すべきものと考えていて、基本的に無視するようにしているが、ここまで換骨奪胎されていると逆に得も言われぬポテンシャルを感じる。大幅な書き換えによって元ネタを思い出すことが難しくなっているうえ、既に風化して久しいネタである故にやはり思い出すのに支障を来す。仮にこの文字構成で背景画像が別のものであったら元ネタとの間に脈絡を見出すことはなかったんじゃないだろうか。
何故このネタを持ってきて、剰え斯様な改変を施したのか、というところに思いを馳せていると、現代の孕む闇が見えてくるような気がしてならなくなった。流行りネタに安易に乗っかる風潮がここまで先鋭化したものなのか。大のつく改変を加えることで著作権的グレー色を漂白しようと試みたものか。流行ネタは風化するものであり消費され忘れられるものであるべきと主張する看板とも取れる。風化の過程を早回しで見せつける看板とも見える。いや待てよパンツが見えていたら履いてますよネタにならないではないか、とするとこの看板は件の一発ネタとは無関係で抵触すらしていず私が勝手にそこに類似性を見出しただけなのかも知れぬ。連想力を判定する踏絵的な看板。いや看板は垂直であって踏むことはままならないか。云々。
いろいろ考えさせられるという意味においては比較的高めの奇妙なポテンシャルを有しており、記憶に残る看板となった。そう謀って作られたか否かはさておき。