nagajisの日不定記。
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京都大阪間鉄道の煉瓦は2・4・8型枠で作られている。その上で厚さ2-1/4インチになるように焼き上げているのだ。
こないだやっとまとめたと思ったのに、その時には思い至らなかった。M24規格の考察で9x4-1/2x2-1/4inch以下だと書いたのと最後の方に2・4・8型枠のことを書き足しているにも関わらず2つが接しなかったところにnagajisのアホさがある・・・!
大阪の煉瓦製造がそれで始まったのち、長手=小口×2+目地厚となるような煉瓦の必要性が生じ、それが鉄道建設にも採用されるようになってM24規格になったのだろう。してその目地厚込の寸法が並形となって分離していく。M24の規格が決定的に。という流れ。
もとは単一煉瓦の焼き締まりのことを考えていて長手と厚、小口の厚の比を取ればいいんじゃね?と思いついたことに端を発している。それで個体の3辺を測れている老ノ辻避溢橋の転石で試してみたらきれいに4:2:1になることを発見して魂消たのだった。奥田ノ畑の煉瓦なんかもそう。京都線のはそれ以外はまだ試してないが、明らかに薄くなる穴屋川辺りの煉瓦でやると4.2:2:1くらいになる。東京形も似たような感じ。問題は誤差の伝播。10ミリ・5ミリのプラマイがあると仮定すると0.4くらいの誤差になる。10と1でも0.18だったか。小数点1桁で変わる。
追記:ぴったりというのは言いすぎかも知れない。長/厚比=4.089 小/厚比=1.996 有効数字を考えたら4.1と2.0になってしまう。これだと滝大吉の並形4.168 と 2.000とそんなに変わらない…こともないか。7.3x3.5x1.8寸だと4.056 1.945。
平均値と信頼度99%の区間=誤差として誤差伝搬を計算すれば(そんなことしていいのか知らんが)0.072、0.048なので7.3x3.5x1.8寸の比にあてはまらないことはないことになるな……
あれ。9x4-1/2x2-1/4がデファクトならそうなって当然なのか。いや逆か。測定結果が9x4-1/2x2-1/4デファクト説を裏付けるわけか。ただそれと7.3x3.5x1.8寸の比と弁別するにはもっと測定数を増やす必要がある。
長手比が少しだけ大きいのは収縮が拘束されるからだろうか。