録"nagajisの日不定記。
本日のアクセス数:0|昨日のアクセス数:0
ad
柴山武之助著『鉄道道路曲線測量表 : 附・布設法』第22節「煉瓦積求積速算表使用法」には、日本の鉄道で使用する煉瓦は一般的に 9 x 4-1/2 x 2-1/4 ins.で、橋台や橋脚をこさえるのに必要な煉瓦の個数を算出するには縦目地の厚さを無視して横目地 1/4 ins.だけ別に取って考えるのが普通だとある。即ち 9 x 4-1/2 x 2-1/2 ins. のモジュールを想定し、これで橋台や橋脚の体積を割って必要個数を算出するというやり方。
上記の考えを厳密に図にするとこうなる。&、端の処理はヨーカンを用いる正式なイギリス積みを想定した。正式なイギリス積みでは長手段は端から端まで長手だけで構成される。ヨーカンを挿入するのは小口段の端から一つ内側だ。
んで、明治26年7月鉄道局制定の『鉄道版桁橋台及橋脚定規』では、長15フィート以下の版桁の橋台幅は幅10フィートと規定されている(18フィート以上60フィートまでは幅12フィート)。
よくある開渠の橋台、幅10フィートの橋台を考えてみる。縦目地が詰んだままで幅10フィートのイギリス積み壁を作るとすると、長9インチの煉瓦は最大13個入る。9x13=117なので3インチ余る。この3インチ分を縦目地に回すなら、13個の煉瓦の縦目地12個分で割ればよく、 3/12 = 1/4 ins.となる。1/4 ins.は約6mmなのでまあ無理な目地ではない。ただしこのままでは小口段の縦目地が 1/4 インチ以下に詰んでしまう(長手段の2倍以上の縦目地があるので)。だから 9 x 4-1/2 ins. という平面形ではなく、小口側にも目地を見込んだ寸法、例えば 9 x 4-3/8 ins. のような平面形が実際には採用されたわけだ。京都大阪間鉄道の煉瓦構造物の煉瓦なんかはまさにこの寸法、9 x 4-3/8 x 2-1/4 ins.だった(300個計測の標本平均値)。
そうして幅10フィートの橋台を、正式なイギリス積みではなく端に七五を使ったオランダ積みで作ったとしたら。七五を使った場合の角の処理は様々なパターンがあるけれども(小野田滋『鉄道と煉瓦』p.61参照)、橋台正面長手段の端に七五を使うのが最もシンプル。そして、このパターンを採用した場合にのみ〝小口挟み〟が発生する。正式イギリス積みの長手段の両端を七五に置き換えれば〝二五〟ずつ短くなるわけで、それを真ん中に持ってきて小口一個に纏めたのが〝小口挟み〟の正体。而して10フィート幅の橋台の場合、置き換えた小口一個は必ず橋台中心に来ない。この小口を基準に左右に積んだわけでは絶対にない。
奈良鉄道の南の端で検出した〝小口挟み〟は橋台中央にあったけれど、桁長が15フィートを越えていたので幅12フィートに作ってあったのだろうと思う。12フィート=144インチだから9インチ煉瓦が目地抜き16個並べられる。両端を七五に置き換えればちょうど中央に小口を置けるという寸法だ。他の場所で測った10フィート幅の橋台では挟まれた小口が左右どちらかにずれていた。
ちなみに橋台幅を10尺と読み替えて作った場合、7寸5分の煉瓦を使えば 100 / 7.5 = 13.3333.. となるから(!)、上記と全く同じ感覚で縦目地を確保できる(!!)。さらに確実にするなら並形 7.4寸 を使えばよろしい。1/4 ins.≒2分なので 7.4寸 煉瓦なら3分目地が確保できる。つまるところフィート→尺の読み替えに都合がいいように作られたのが並形なのではないかという想像を補強するに足る事実。厚1.75寸にすれば目地込み厚2寸で積めるしな!(竹田川開渠らへんの煉瓦も東京形に見えて実は長7.4寸なのだった)
サブディスプレイとして余生を過ごしていたSXGAのディスプレイがおかしくなった。Macではふつうに表示されるのにWindowsで使うと1秒くらいでブラックアウトする。グラボがおかしいのかと思ったが数週間前から輝度が不安定になっていたことを思い出しディスプレイ側の不調と判断した。正解だった。60.02Hzの端数のへんがいかんのだろうか?
記録によれば2014年11月9日に2480えんで買ってきたもの。その後ワイドの21.5インチモニターを手に入れ、アームでサブディスプレイに使っていた。よく働いてくれたほうだと思う。
サブディスプレイなのでなくても死にはしないのだが、せっかく仕立てたシステムが狂うのが惜しく、久しぶりにポンバシへ行った。サイズ的にはSXGAで十分だったのだけどどこのジャンク屋にも17インチディスプレイ自体が見当たらず。結局ワイドの21.5インチモニタースタンドなし2980えんというもので手を打つことにした。ワイドモニターを縦長で使うと違和感が半端ないが仕方ない。NDLで縦書き文章を読むなら縦モニターのほうがいい。
メーカーは富士通である。PCも富士通、モバイルも富士通だから何だか富士通成分が過多になってきた。安定して動いてくれているので別に文句はないけれど。
追記:分解廃棄したら基盤は2008年製だった。16年間もよく働いたと思う。hpのディスプレイはとてもシンプルかつ合理的でなおかつsolidに作られているのがすばらしいと思った。