録"nagajisの日不定記。
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使わなかったネタの供養。奈良鉄道岸田川開渠。橋台幅は測っていないが奈良鉄道なので12ftで作ってるはず。
12ft幅橋台だから長9インチの煉瓦が隙間なく16個入る計算。そのままでは縦目地が取れないので端の一個を七五にして目地厚分を稼いでいる。平均寸法も7.4寸と若干小さめだ。
こういう場合に小口積み段をどう処理しているか、本編では考える隙きがなかったが、小口段の端のひとつ内側に七五を入れて調整している。煉瓦配置図はこんなかんじ。
だったら端に七五入れても同じじゃんと思ってしまうが、そうすると側面に芋目地ができてしまう。それを避けるために端のひとつ内側に七五を入れている。『鉄道と煉瓦』でも七五を使ったコーナーの収め方の例が六種類ほど紹介されていたがその中にこんなのもあったと思う。決して適当でも思いつきでもない処理の仕方だ。そして橋台の両端で同じ処理をしているとも限らない。12ft幅の橋台ならなおさら。10ftなら両端七五で小口を挟めば済む。
10ftや12ftという区切りの中にできるだけ無加工で煉瓦を収めるやり方を考えてみると、煉瓦寸法規格のことだとか煉瓦積みに対する認識だとかが窺い知れて面白い。9インチ≒7.5寸の煉瓦より一回り小さい寸法が好まれた理由もわかる気がする。9インチジャストだと12ft橋台には収まらない。10ftは目地込みでうまく収まるが(理論的には)実際にはそれでも補正を必要とする場合があった。だから煉瓦は小さくなっていったのではないか。